ベガルタ仙台は18日、元北朝鮮代表MF梁勇基が2023シーズン限りで現役を引退することを発表した。

 1982年1月7日生まれの梁勇基は現在41歳。
柔らかいボールタッチと正確無比なキックで、後にクラブの“バンディエラ”となる梁勇基がベガルタ仙台に入団したのは2004年。1年目から明治安田生命J2リーグ32試合に出場すると、プロ3年目の2006シーズンに背番号『10』を、2008シーズンからはキャプテンマークをも託された。プロキャリア20年のうち、サガン鳥栖でプレーした2シーズンを除いて、ベガルタ仙台に18シーズン在籍。クラブ公式戦通算617試合に出場し83得点61アシストを記録。また、北朝鮮代表としても通算21キャップを誇っている。

 20年間のプロキャリアに幕を下ろす梁勇基は、クラブ公式サイトで感謝のコメントを残している。


「私、梁勇基は、今シーズン限りでの現役引退を決断しました。少し寂しい思いもありますが、自分自身やり切ったという気持ちです。ベガルタ仙台で通算18年、サガン鳥栖で2年、関わってくださったすべてのみなさまに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。2歳からボールを蹴り始めて、ここまで約40年、サッカー漬けの生活を送ってきました。ご指導いただいた指導者のみなさま、共にサッカーを楽しんだ仲間たち、そして、さまざまな面で支えてくださった方々のおかげで、サッカーを楽しみながらここまで続けることができました。
2004年、ベガルタに加入した当時は、まさか自分が40歳を超えてプレーできるとは想像できませんでした。引退を決めた今振り返ると、改めて自分は本当にサッカーが好きだと再確認しました。楽しいだけではなく、サッカーを通じていろいろな悔しさも味わいましたが、それを反骨心に変えていったからこそ、ここまでがんばってこられたのだと思います。サッカーというものに出会えたことが『幸運』でした。いろいろな喜びや悔しさを感じながら、自分自身もサッカーに成長させもらったと感じています」

「サッカーボールを与えてくれた、アボジ(父)、オモニ(母)に感謝しています。そして、20年間支え続けてくれた妻と、かわいい四人の息子たち、たくさんのパワーをありがとう。
サポーターのみなさま、たくさんのリャンダンスありがとうございました、そしてお疲れ様でした。私の背中を押して、本当にたくさんのパワーを与えてくれたのは、声だけではなく全身で応援していただいたみなさまです。スポンサーさまも含め、新人のころからお世話になっている方や、移籍しても応援いただける方など、いろいろな形での数えきれないご支援、本当にありがとうございました。サッカーからもらった出会いとご恩のおかげでここまで歩んでくることができたので、これからの人生もサッカーに関っていきたいと思っています。これからも、梁勇基をよろしくお願いいたします」