現在開催中のAFC U23アジアカップ カタール2024でU-23中国代表がグループステージ2連敗を喫し、パリオリンピック2024(パリ五輪)出場を逃した。20日、複数の中国メディアが早期敗退を喫した母国チームを批判している。


 U23アジアカップのグループBでは、U-23日本代表、U-23韓国代表、U-23UAE代表、U-23中国代表が同居。第2節を終え、U-23日本代表とU-23韓国代表がグループステージ突破を決めた。

 一方、U-23中国代表にとってU23アジアカップの戦いは厳しい結果となっている。4月16日に行われた初戦はU-23日本代表に退場者(DF西尾隆矢)が出たこともあり、試合の大部分を数的有利な状況で進めたものの、0-1と完封負け。必勝態勢で臨んだ4月19日の第2戦・U-23韓国代表戦も、前半と後半に1点ずつを奪われて0-2で敗れた。この結果、第3節を待たずにU-23中国代表のグループステージ敗退が決定した。


 中国メディア『直播吧』は「悲惨な結果。U23アジアカップにおける中国の通算戦績は1勝13敗で、一度もグループステージを突破していない」と、母国チームの出来に不満を示した。

 また、中国メディア『捜狐』は、U-23中国代表のチェン・ヤオドン監督が2メートルの巨体を誇るGK登録のユ・ジンヨンを2試合連続でFW起用した点について皮肉を込めて言及。「ヤオドンは戦術の天才だ! 身長2メートルのGKを再びFW起用」と伝え、「このような愚策で日韓を破るなんて何かの冗談だ」と批判している。

『直播吧』の記事には、中国ファンによる母国チームへの批判コメントが多数寄せられるなか、“善戦”を評価する意見も。特に、第2節のU-23韓国代表戦については「私は10年以上サッカーを見てきたが、韓国戦は明らかに良い試合だと思う」といった見方もあり、「皆は何に怒っているのだろう? ある程度のレベルには達しているし、日本と韓国に勝つことができるなんて期待できたのか?」といった声も挙がっている。