レアル・ソシエダのGKアレックス・レミロは、マンチェスター・ユナイテッドから関心を寄せられているようだ。8日、スペイン紙『マルカ』が報じている。


 2022-23シーズンはキャリアハイとなる公式戦23クリーンシートを達成した他、今シーズンもその数字を『20』にまで伸ばしているアレックス・レミロは、現在29歳と遅咲きの守護神だ。アスレティック・ビルバオの『レサマ』育ちの同選手は、同世代のケパ・アリサバラガと3つ下のウナイ・シモンの存在、さらには自身の契約を巡ってクラブと対立したことから、トップチームでの居場所を失った。だが、2019年夏にレアル・ソシエダに加入すると徐々に台頭。最後尾からのビルドアップを可能とする足下の技術も求められるクラブで、ポテンシャルを開花させた。そして昨年11月、スペイン代表に到達。28歳で初の招集(デビューは今年3月)となった。


 そんなレミロに対して、マンチェスター・ユナイテッドが関心を寄せているようだ。昨夏に退団したダビド・デ・ヘアの後釜にアンドレ・オナナを据えたものの、先のクリスタル・パレス戦を0-4で落とすなど、ここまでの公式戦48試合・81失点(レアル・ソシエダは公式戦48試合・43失点)と守備が崩壊。『マルカ』によると、この数字は過去数年で“最悪”といい、「1年前に契約したアンドレ・オナナのパフォーマンスが期待とは程遠いことから、この夏に変更が起こり得るだろう」とテコ入れを示唆した。

 そしてその候補者リストに入っているのが、“チュリウルディン”の守護神という。『マルカ』は、アトレティコ・マドリードから獲得したデ・ヘアの時と同じように、マンチェスター・ユナイテッドがラ・リーガでゴールキーパーを探しており、2つある選択肢の1つがレミロと指摘。今後本格的に動き出してくる場合、2027年夏までの現行契約に盛り込まれた7000万ユーロ(約117億円)の契約解除金を巡る交渉を求められるのは明白だ、と併せて伝えている。


 レアル・ソシエダで公式戦通算200試合以上に出場し、「クラブでの今を楽しんでいる」と語っていたレミロだが、絶対的な地位を手放し、新たな冒険を始める可能性はあるのだろうか。