チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第8節(最終節)が29日に行われ、PSV(オランダ)とリヴァプール(イングランド)が対戦した。

 ここまで7試合を消化したリーグフェーズで7戦全勝を記録し、勝ち点「21」の首位に立つリヴァプール。
開幕から圧倒的な強さを見せつけ順位表のトップに立つ同クラブは、新フォーマットとなったCLで決勝トーナメントへのストレートインを確定済みだ。多くの主力選手が招集メンバーから外れるなか、日本代表MF遠藤航は今大会初の先発出場。アンカーに配置された。

 前半序盤から一進一退の攻防が続くなか、遠藤は鋭いインターセプトやボール奪取で存在感を発揮。すると、28分にリヴァプールが前線でのプレスを起点にスコアを動かす。敵陣右サイド深くでボールをロストしたフェデリコ・キエーザが素早くトランジション。ボックス内で相手から奪い返しかけると、ヨエイ・フェールマンと接触してPKを獲得する。キッカーを務めたコーディ・ガクポが沈めて先制点を挙げた。

 一方のPSVも35分にゲームを振り出しへと戻す。右サイドでボールを持ったフェールマンが右足でペナルティエリア手前にフィードを供給。走り込んできたリカルド・ペピが胸で落とし、パスを受けたヨハン・バカヨコがドリブルでゴール正面に切り込む。巧みなフェイントで複数の相手選手を翻弄すると、タイミングを外しながら右足に持ち替えてシュート。
華麗な個人技でネットを揺らして同点弾を決めた。

 それでも40分、再びリヴァプールが先行する。中盤でパスを受けた遠藤が前線にロングボールを送り、駆け上がったガクポがフィジカルを活かしてキープ。こぼれ球が右脇に流れ、反応したフェデリコ・キエーザがボックス付近で右足を一振り。強烈なダイレクトボレーはGKに弾かれたものの、セカンドボールをハーヴェイ・エリオットがワンタッチでシュート。貴重な勝ち越し弾をマークして再度リードを奪った。

 しかし、前半終盤の45分に遠藤が中盤でボールを奪われ、フェールマンがドリブルで運んでPSVがカウンターに移行。バイタルエリアまで侵入しながらボックス内にラストパスを出すと、イスマエル・サイバリが左足でニアを射抜きスコアをイーブンに戻す。勢いに乗るホームチームはアディショナルタイムにペピが逆転弾をゲット。PSVがリードしてハーフタイムを迎えた。

 後半は互いに攻め手を欠き、両者ともにシュートまで持ち込むことができないこう着した45分間に。87分には投入直後のアマラ・ナロが一発退場となり、試合は3-2でPSVが勝利した。
なお、遠藤はフル出場を果たしている。PSVが進出を決めた決勝トーナメントプレーオフは来月11日から開幕。リヴァプールが臨む決勝トーナメント本戦となるラウンド16は3月4日にスタートする。

【スコア】
PSV 3-2 リヴァプール

【得点者】
0-1 28分 コーディ・ガクポ(PK/リヴァプール)
1-1 35分 ヨハン・バカヨコ(PSV)
1-2 40分 ハーヴェイ・エリオット(リヴァプール)
2-2 45分 イスマエル・サイバリ(PSV)
3-2 45+6分 リカルド・ペピ(PSV)
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