ウナイ・エメリ監督就任3シーズン目を迎えたアストン・ヴィラは、プレミアリーグでここまで23試合を消化し、10勝7分6敗・勝ち点「37」の成績で8位に位置。しっかりと上位勢を追走しているほか、チャンピオンズリーグ(CL)ではリーグフェーズを5勝1分2敗という成績で終え、決勝トーナメントへの“ストレートイン”に成功した。
そんなアストン・ヴィラは、さらなる飛躍を目指すシーズン後半戦に向けて前線の補強を画策している。ここへ来て、今シーズンここまで29試合で12ゴールを挙げているコロンビア代表FWジョン・デュランのアル・ナスル移籍が濃厚となったことから、その動きを強めているようだ。今回の報道によると、以前から関心が明らかになっていたチェルシー所属のポルトガル代表FWジョアン・フェリックスに加え、新たに2選手の獲得を検討しているという。
1人目はウルヴァーハンプトン(ウルブス)に所属するブラジル代表FWマテウス・クーニャ。今シーズンここまで公式戦23試合に出場し、10ゴール4アシストをマークしている25歳に対しては、アーセナルやノッティンガム・フォレストも関心を寄せている。しかし、残留を争うウルブスは、攻撃の主軸たる同選手の移籍を阻止するべく契約延長を画策。今冬の移籍を実現させるためには、少なくとも6000万ポンド(約115億円)の入札を行う必要があると報じられている。
2人目はパリ・サンジェルマン(PSG)に所属するスペイン代表FWマルコ・アセンシオ。一昨年夏にレアル・マドリードからPSGへ活躍の場を移したものの、定位置確保には至っておらず、在籍2年目の今シーズンはここまで16試合の出場に留まっている。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、PSGとのクラブ間交渉は進行中で、アセンシオ本人はアストン・ヴィラ移籍に前向きのようだ。
デュランのアル・ナスル移籍が実現するば、アストン・ヴィラは少なくとも6500万ポンド(約125億円)程度を手にする見込みだという。果たしてその資金でアタッカーの補強に動くのだろうか。場合によっては、アーセナルが獲得を狙うイングランド代表FWオリー・ワトキンスの去就にも影響を与えるかもしれない。