現在44歳のロシツキー氏は現役時代、母国のスパルタ・プラハのアカデミーで育ち、同クラブでトップチームデビュー。
2016年夏に古巣のスパルタ・プラハへ復帰し、2017年12月に現役引退を発表。翌2018年12月からは同クラブのSDを務めているが、ロシツキー氏については、イギリス紙『ガーディアン』など複数のメディアによって、アーセナルからの関心が報じられている。
アーセナルでは2022年からSDを務めていたエドゥ氏が昨年11月に電撃退団。クラブ幹部は後任探しに着手しており、ロシツキー氏がその最有力候補となっている模様。すでに幹部とも定期的に連絡を取り合っていることや、ミケル・アルテタ監督やアカデミーマネージャーのペア・メルテザッカー氏とは現役時代に共闘していたことも前向きに働き、慣れ親しんだ北ロンドンでの新たな挑戦にも前向きだと伝えられていた。
だが、今回ロシツキー氏は「現役時代、アルテタはチームメイトとして良い関係性を築けていたが、今も頻繁に連絡を取り合うわけではない」と、定期的に連絡を取り合っているという一部報道を否定。「僕らは親友ではないが、素晴らしい仕事仲間だ。それは共に素晴らしい時間を過ごしたことからも明らかだとは思うけどね。機会があればいつでも会えるというのは、嬉しいことだよ」と補足した。
また、ロシツキー氏は「アーセナルの経営陣が僕のことを検討していくれているならば、これほど光栄なことはないね」と明かしつつも、「ただし、現時点でアーセナル行きのオファーは届いていないよ」と新SD就任の噂を一蹴。
一方で、「アーセナルとも、スパルタ・プラハとも、強い絆で結ばれていることは間違いない。温かい関係があるからこそ、僕にとってこの2つのクラブは特別だ」とクラブへの愛情も強調したロシツキー氏。「単純な理由さ。僕はアーセナルで10年間を過ごした。どこかで10年間を過ごせば、強い絆が生まれるだろう。僕とアーセナルのつながりは自然なもので、本当に強い絆で結ばれている」とも語った。
なお、アーセナルの新SD候補としては、ロシツキー氏以外にもパリ・サンジェルマン(PSG)で同職を務めるルイス・カンポス氏らの名前も挙がっている。