ゴールレスドローに終わったヴィッセル神戸との一戦以降、守備がハマらずに後手を踏む展開が続いていたが、この日は「スタートから高い強度でプレーでき、攻から守への切り替えも高いレベルで対応できた」と、指揮官が振り返った通りの試合内容でペースを握り、後半開始早々にエースがゴールネットを揺らした。
中盤の強度を上げようと選手を入れ替えた終盤は、意図せず「引いて守るような時間が続いてしまった(マチェイ・スコルジャ監督)」が、浦和守備陣が岡山の攻撃をしのぎ切り、寒空のなか駆けつけた3万を超えるサポーターに今季初白星を届けることに成功。試合後、今季2度目の無失点試合により、自身が持つJ1の無失点試合を「200」の大台に乗せたGK西川周作が喜びを口にした。
試合終了のホイッスルを聞いた瞬間、両手を高々と掲げた西川は「ホッとした気持ちと、さぁここからだという気持ちがすぐに湧いてきた」と率直な思いを打ち明けつつ、「ここで次の試合がアウェイの鹿島戦。アドレナリンは全員100パーセントだと思う」と、難敵との次戦を見据えた。
改善された守備の強度については「切り替えが早かったので、一人に対して2~3人でいけて奪えた。神戸戦に近い切り替えの早さだったと思います。どういう相手でも自分たちが最低限やらないといけないこと」と振り返り、「そこをサボると勝てるゲームも勝てなくなる。この勝った感覚をみんなで共有してやっていきたい」と続けた。
そして、200試合目の無失点試合を達成したことに関しても言及し、「いろいろな選手とやってきた結果なので、皆さんに感謝の気持ちもありますし、自分の中では通過点だと思っています」とコメント。記録のさらなる更新に意欲を見せつつ、「自分が望むのはチームの勝利。そのためにベストを尽くすことを続けていきたい」とも語り、勝利という形で節目を迎えられたことを喜んだ。