連覇を目指すインテルは序盤戦からナポリの後陣を拝していたが、第27節ジェノア戦後に首位に浮上。
立ち上がりに主導権を握ったのはインテル。7分、バンジャマン・パヴァールの縦パスを受けたマルクス・テュラムがラウタロ・マルティネスとのワンツーで相手DFラインを突破し、GKと1対1に。しかし、狙い澄ましたシュートは右ポストに阻まれ、決定機を生かすことができない。すると、アタランタが徐々にペースを掴み、18分にはマルテン・デ・ローンのアーリークロスにマリオ・パシャリッチが頭で合わせたが、GKヤン・ゾマーの好セーブに阻まれた。
20分過ぎにかけては一進一退の攻防が続く。攻撃時には互いに丁寧にボールを保持しつつ、時折鋭いカウンターも発動。一方、守備時には強固なブロックで中央を固め、そう簡単には自陣ボックス内への侵入を許さない。引き締まった緊張感のあるゲームはスコアレスのまま後半へ突入することとなった。
後半開始早々の54分、右CKを獲得したインテルはハカン・チャルノハノールが精度の高いクロスを供給。フリーになっていたカルロス・アウグストがヘディングシュートを叩き込み、セットプレーから先制に成功した。リードを奪ったインテルは71分に再びネットを揺らす。アレッサンドロ・バストーニのクロスをマルクス・テュラムが頭で落とし、ニコロ・バレッラがボレーシュートを放つ。ゴール前の混戦から最後はラウタロが押し込んだが、直前にファウルがあったとして得点は認められなかった。
その後はアタランタが攻勢を強めていたが、主審の判定に執拗に抗議したエデルソンに2枚のイエローカードが提示され、レッドカードで退場処分に。数的不利で1点を追いかけるという極めて厳しい状況となってしまう。すると87分、インテルは後方からのロングボールを起点に攻め込むと、ルーズボールをバレッラとヤン・アウレル・ビセックで回収してボックス内へラストパスが送られる。これをラウタロが豪快に決めて、貴重な追加点を奪った。
インテルの追加点の直後にはアタランタのジャンピエロ・ガスペリーニ監督も退席処分に。後半アディショナルタイムにはバストーニが2枚目のイエローカードを受けて数的同数となるが、試合はこのまま0-2で終了。上位対決を制したインテルが首位をキープしている。
【スコア】
アタランタ 0-2 インテル
【得点者】
0-1 54分 カルロス・アウグスト(インテル)
0-2 87分 ラウタロ・マルティネス(インテル)