――1-1の結果、内容をどう振り返りますか?
「そうですね、今回のゲーム、アメリカ戦だけで言えばやっぱり個の能力ではがされてるシーンが多いと思うので。中盤の強度とか、やっぱり向こうの身体能力っていう部分にシンプルに勝てないとなった時にどう戦っていくのか?というのが前半の課題だったと思います。後半はスペースができてきたので上手く日本の良さも出たんですけどそこで決めきれない、チャンス作りきれない、最後までいけないっていうところを突き詰めていければチームとしてもっと上に上がっていけるんじゃないかな、という感覚はあります」
――チームとして前半はかなりボールを持たれていました。あれは体感としては持たせいてる感覚だったのか、それともちょっと持たせすぎだと感じていたのか、どちらですか?
「チームとしてどういう共通認識だったかわからないですが、自分としては持たせすぎかなと思っていて。もう一個、一人がパッとプレスかけたタイミングでもう何人か連動してもいいですし。最悪、別に敵陣だったらガッツリ相手にぶつかって、取られそうになったらファールで止めちゃっても悪くはないと思うので。見え方が良くないとイエローになっちゃうので気をつけないといけないですけど。もっと強く、全員が連動するという部分では押し上げる必要があると思いました」
ーー今「ファールで止める」と言ったところは、日本ではなく欧州でやっているからの発言ですかね?
「何て言うんですかね、1対1に関しての責任感の違いっていうのと。レフェリングも含めですけど、やっぱり結構流す審判が多いので。そこでやられたら、自分の評価が落ちるわけじゃないですか?そういう意味で、自分の役割を果たすという意味でもしっかり、ガッツリ行かないといけない部分は多いのかなというふうには感じます」
――そういった日常レベルで体感していることは今回の代表活動で還元できましたか?
「全員が意識はしてると思うので、別に自分が特に何か言ったことはないですけど。
――改めて、ヨーロッパでプレーしてみてどういうことを感じながら日常を送っていますか?
「そうですね。まあ刺激的ですし、いつどこで誰が見ているかわからないっていうのが一番大きいかなと思って。日本ももちろんそうですけど、やっぱり時差含めて現地(日本)で見るというのはなかなか難しいところではあるので。ヨーロッパの5大リーグからしたら、時差があって遠いリーグに、わざわざまあ一人の選手だけっていうわけじゃないですけど見に行くっていうよりは近場の方がやっぱり見やすいところで。たまに練習にもスカウトが来ていたりする時もあるので。そういう意味では、本当に日常が世界のトップ・トップに近いのかな、というふうには感じていて。そういう部分で、日々を大切にしなから、というところで、チームメートも今はかなり仲良くなっていますし、今カンファレンスリーグだけで言えばベスト8まで行っていて。次勝ったら、チェルシーと試合もできると思うので。そういうところが本当に、実力どうこうというよりは、運含めてかなり世界に近い環境であるのかな、という風に思います」
――A代表がW杯出場を決めて、もちろんU―20W杯というところもあると思いますが、来年のW杯にこういう世代が入って行くことは大事だと思いますが、どのように考えていますか?
「もちろん、狙っていますし、自分が出るつもりでいるので。やっぱり今、左サイドバック不足と言われていて、長友選手はかなり体も動けてすごいですけど、自分の成長次第ではひっくり返すこともできるんじゃないかなと思っているので。
取材・文=小澤一郎