ラ・リーガ第29節が30日に行われ、マジョルカは敵地でバレンシアと対戦した。

 前節終了時点で11勝7分10敗を記録し、勝ち点「40」を積み上げているマジョルカ。
試合前の順位は8位で、来季のヨーロッパのカップ戦出場権獲得も非現実的とは言えない立ち位置だ。直近のラ・リーガ6試合を2勝4分と無敗で駆け抜けるなか、今節は6勝10分12敗の成績を残すバレンシアの本拠地『エスタディオ・デ・メスタージャ』に乗り込む。マジョルカ所属の浅野拓磨は6試合連続のスターティングメンバーに名を連ね、インターナショナルマッチウィークを挟んでの2試合連続ゴールを狙う。

 前半はスコアレスで時計の針が進んだものの、終盤に差し掛かった45分には日本代表の快速アタッカーがゴールを脅かす。自陣でボールを奪ったホセ・マヌエル・コペテからの斜めのパスをアブドン・プラツがフリックし、ボールを引き取ったマヌ・モルラネスがスルーパスを送ると、浅野が前を向いてボールを受ける。右足を振り抜いたが、シュートはGKギオルギ・ママルダシュヴィリの正面。

 このまま0-0で後半へ折り返すと、立ち上がりの50分に試合の均衡が破れた。バレンシアはピッチ中央付近でアンドレ・アルメイダがボールを奪ったところから、ショートカウンターを発動。アルメイダ自らドリブルで持ち運び、相手を引き寄せて左へ渡すと、ボックス手前からディエゴ・ロペスが右足で狙い澄ました一撃を沈め、ホームチームが先手を取った。

 1点ビハインドを強いられたマジョルカは59分、左コーナーキックからアントニオ・ライージョがボレーシュートを狙ったが、ここは相手にブロックされる。65分にはペナルティエリア手前右寄りの位置で前を向いたパブロ・マフェオがアーリークロスを送ると、このボールがボックス内に飛び込んだ浅野の頭にピタリ。フリーでヘディングシュートを放ったが、ここは枠を捉えきれない。


 試合はこのままタイムアップ。D・ロペスの4試合連続ゴールを守り切ったバレンシアが、ホームゲームに限定すると2連勝を飾り、ラ・リーガでは4試合無敗とすることに成功した。一方で、マジョルカは7試合ぶりの黒星を喫し、ここからの上位浮上に向けて痛すぎる結果に。浅野は73分、ダニ・ロドリゲスとの交代でピッチを後にした。

 次節は4月5日に行われ、マジョルカはホームでセルタと、バレンシアは敵地でレアル・マドリードと、それぞれ対戦する。

【スコア】
バレンシア 1-0 マジョルカ

【得点者】
1-0 50分 ディエゴ・ロペス(バレンシア)
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