クラブ史上初のEL制覇を狙うアスレティック・ビルバオは、準々決勝でレンジャーズと激突。
試合は、31分にアスレティック・ビルバオがスコアを動かす。自陣右サイドでパスを受けたジェライ・アルバレスが前線にフィードを送り、マーカーと競り合ったハリー・マグワイアがこぼれ球を回収。しかし、味方に出したパスが乱れ、カットしたアルバロ・ジャロが遠距離から思い切りよく右足を振る。一度はレニー・ヨロにブロックされたが、セカンドボールはペナルティエリア正面で待つミケル・ハウレギサールのもとへ。狙いすましたコントロールショットでネットを揺らし、アスレティック・ビルバオが先制した。
一方のマンチェスター・ユナイテッドも、43分にビッグチャンスを作り出す。自陣でマヌエル・ウガルテがインターセプトし、ボールを拾ったラスムス・ホイルンドが素早く縦パス。
負傷中の“ウィリアムズ兄弟”など複数の主力を欠いてマンチェスター・ユナイテッド戦に臨んだアスレティック・ビルバオだが、後半は立ち上がりから攻勢を強めて相手を脅かす。それでも、72分にマンチェスター・ユナイテッドがゲームを振り出しに戻す。左サイドに流れたクロスがルーク・ショーへとわたり、バックパスを受けたヨロが巧みなドリブルでボックス内に侵入。右脇のメイソン・マウントに短く繋ぐと反転から素早く右足を一閃。鮮やかなシュートがサイドネットに吸い込まれ、ホームチームが貴重な同点弾を挙げた。
さらに80分、マンチェスター・ユナイテッドが敵陣右サイドでフリーキックを獲得。キッカーを務めたブルーノ・フェルナンデスが右足でクロスを入れると、ニアに飛び込んできたカゼミーロがヘディングで合わせる。頭で逸らしたボールがゴールマウスを捉え、値千金の逆転弾を奪った。85分にはホイルンドに追加点が生まれ、後半アディショナルタイムにもマウントがロングシュートで4点目をマークする。そのままセカンドレグは4-1で終了。
【スコア】
マンチェスター・ユナイテッド 4-1(2戦合計:7-1) アスレティック・ビルバオ
【得点者】
0-1 31分 ミケル・ハウレギサール(アスレティック・ビルバオ)
1-1 72分 メイソン・マウント(マンチェスター・ユナイテッド)
2-1 79分 カゼミーロ(マンチェスター・ユナイテッド)
3-1 85分 ラスムス・ホイルンド(マンチェスター・ユナイテッド)
4-1 90+1分 メイソン・マウント(マンチェスター・ユナイテッド)