HSVはブンデスリーガ優勝3回、チャンピオンズリーグ優勝1回を誇るドイツ屈指の名門。
7シーズン連続の2部での戦いとなった今シーズンは序盤から安定して勝ち星を積み上げ、大混戦の昇格争いをリードしてきた。そして、10日に本拠地『フォルクスパルクシュタディオン』で行われた第33節ウルム戦で6-1の快勝。残り1試合で3位以下との勝ち点差「4」をキープし、自動昇格圏内の2位以上が確定した。
止まっていた時計の針が再び動き出し、辛苦の時間を耐えてきたファンの感情が爆発した。『フォルクスパルクシュタディオン』のピッチには大勢の観客がなだれ込み、選手と一体となってお祭り騒ぎが繰り広げられた。
今季22ゴールで昇格に貢献したダヴィー・ゼルケは声高らかに「周りを見てくれ。この場所を見てくれ。このクラブはついに本来の姿を取り戻したんだ!」と叫ぶ。「もう2部リーグはごめんだ!もう二度とない!もう二度と!」
スタジアムの狂騒のなかで何人かが打撲やねんざなど軽傷を負い、広告板は破壊され、記念にピッチの芝やゴールネットを持ち帰るサポーターの姿も見受けられた。
なお、もう一つの自動昇格枠決定は最終節へ持ち越しとなった。2位ケルンが勝ち点差「3」で3位エルフェアスベルクをリードしており、ケルンは最終節ドロー以上で1年での1部復帰が決まる。1部16位との入れ替え戦に臨む3位の座も複数チームに可能性が残されている。
【ハイライト動画】HSV 6-1 ウルム