サウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)第32節が現地時間15日に行われ、アル・イテハドは敵地でアル・ライードを3-1で破った。この結果、アル・イテハドは2試合を残して、2024-25シーズンのSPL優勝が決定。
2年ぶり、通算10回目のタイトルを獲得した。

 リーグ首位に立つ3連勝中のアル・イテハドが、最下位に沈むアル・ライードの本拠地に乗り込んだ一戦。アル・イテハドはキャプテンのカリム・ベンゼマこそ欠場したものの、エンゴロ・カンテ、ファビーニョ、ダニーロ・ペレイラ、フセム・アワール、ステーフェン・ベルフワインと錚々たる面々をスターティングメンバーとして送り出した。

 試合が動いたのは序盤の9分。ゴール前のルーズボールに反応したウマル・ゴンザレスの一撃で、アル・ライードが先手を取る。それでも、アル・イテハドは21分に右からの折り返しをベルフワインが押し込んで同点に追いつくと、40分にはウナイ・エルナンデスの蹴った左コーナーキックから、D・ペレイラがヘディングシュートを叩き込み、逆転に成功してハーフタイムに突入。後半立ち上がりの47分にはアブドゥルラフマン・アル・アブードのゴールでリードを広げ、試合は3-1でタイムアップを迎えた。

 この結果、アル・イテハドは勝ち点を「77」に伸ばした。2位につけるアル・ヒラルは未だ今節を消化していないものの、この時点で両者の勝ち点差は「9」まで広がっている。SPLでは最終順位で勝ち点が並んだ場合、直接対決の成績が最優先されるため、アル・ヒラルとのアウェイゲームを1-3で落としながら、ホームでは4-1と大勝したアル・イテハドは、2試合を残して今季のリーグテーブルで頂点に立つことが決定。ローラン・ブラン監督の就任1年目にして、2年ぶりの“王座奪還”を果たした。

 なお、キャプテンのベンゼマにとっては、これがキャリア通算34個目のタイトル獲得。
アル・イテハド加入後は初のSPL制覇で、リヨン、レアル・マドリードと、これまでに所属した全クラブでリーグタイトルを勝ち獲ることに成功した。ちなみに、その内訳はリヨンで「9」、レアル・マドリードで「24」、そして今回のSPL優勝だ。ベンゼマは優勝決定戦こそ欠場したものの、今季のSPLでは28試合出場21ゴール9アシストと圧巻の成績を残しており、自らの活躍でタイトル獲得へ導いたと言えるだろう。

 アル・イテハドはサウジ・キングスカップ(国王杯)でも決勝まで駒を進めており、国内2冠の可能性を残している。同大会の決勝は5月31日に行われ、クーン・カステールス、ナチョ・フェルナンデス、ナイタン・ナンデス、エセキエル・フェルナンデス、ピエール・エメリク・オーバメヤンらを擁するアル・カーディシーヤと対戦する。


【ハイライト動画】アル・イテハドが3発逆転!リーグ制覇を決める

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