ここまで37試合を消化したリーグ戦で23勝10分4敗を記録し、勝ち点「79」の首位に立つナポリ。
試合は立ち上がりの10分にナポリが最初の決定機を作り出す。カリアリのコーナーキックからプレーが再開されると、ニアに構えたマッテオ・ポリターノがクリア。跳ね返したボールは相手にわたったが、勢いよくプレスをかけたレオナルド・スピナッツォーラがヘディングのバックパスをカットし、ナポリがカウンターに転じる。バイタルエリアまで運んでボックス内にスルーパスを出し、走り込んできたビリー・ギルモアがシュート。だが、鋭い飛び出しを見せたGKアレン・シェリに防がれた。
以降はナポリが攻勢を強めてゲームの主導権を握る。 38分には中盤左サイドで華麗なパスワークを披露し、アンドレ・フランク・ザンボ・アンギサからボールを受けたジョヴァンニ・ディ・ロレンツォが右サイドに展開。ポリターノが巧みな個人技でマーカーを縦に振り切り、ペナルティエリア内からゴール前にクロスを送る。浮き球のボールはGKに弾かれたものの、こぼれ球の先で待ち受けていたスピナッツォーラがシュートを放つ。
そんななか、42分にホームチームがスコアを動かす。敵陣左サイド深くでパスを受けたスピナッツォーラがドリブルを開始。右足に持ち替えてボックス手前のディ・ロレンツォに繋ぐと、相手を揺さぶるように右サイドで待つポリターノに配球する。細かいタッチから左足でクロスを入れ、ゴール手前にポジションを取ったスコット・マクトミネイがアクロバティックに反応。豪快なジャンピングボレーでネットを揺らして先制点を挙げた。
すると、51分にナポリが貴重な追加点を奪う。GKを交えたポゼッションで攻撃の糸口を探るが、カリアリも組織的なプレスで対応。ナポリは最終ラインでパスを繋ぎ続けたものの、自陣右サイド深くに追い込まれる形でアミル・ラフマニが大きくボールを蹴り出す。ハーフウェイライン付近で待つロメル・ルカクが体を張って収めると、戻ってきた2枚目のディフェンダーを華麗な個人技で突破。屈強なフィジカルを生かしてボックス内に侵入し、冷静にゴールへと流し込んでリードを広げた。
結局、そのまま試合は2-0で終了し、ナポリがカリアリを撃破。
【スコア】
ナポリ 2-0 カリアリ
【得点者】
1-0 42分 スコット・マクトミネイ(ナポリ)
2-0 51分 ロメル・ルカク(ナポリ)
【動画】ナポリ優勝決定の瞬間!