バイエルンは10日、今年6月14日から7月13日にかけてアメリカ合衆国にて開催されるFIFAクラブワールドカップ2025に臨む29名のメンバーを発表した。

 バイエルンはドイツの“絶対王者”として、32チーム制に生まれ変わったクラブW杯に参戦する。
今大会ではグループCに組み込まれており、ニュージーランドのオークランド・シティ、アルゼンチンのボカ・ジュニオルス、ポルトガルのベンフィカと同居。初陣は現地時間15日に控えたオークランド・シティ戦だ。

 そんなクラブW杯に向けて、アメリカへの遠征に帯同する29名のメンバーが発表。元ドイツ代表GKマヌエル・ノイアー、同代表MFジョシュア・キミッヒ、イングランド代表FWハリー・ケインらの“絶対的主力”は軒並みリストに名を連ねており、今夏の退団が決まっている元ドイツ代表FWトーマス・ミュラーは、バイエルンでの“ラストダンス”へ向かう。

 また、今夏に加入が発表された同代表DFヨナタン・ター、同代表MFトム・ビショフについては、移籍金の発生しないフリートランスファーでの獲得となっていたが、前所属先のレヴァークーゼン、ホッフェンハイムとの契約が6月30日まで残っていた。ドイツメディア『ビルト』によると、バイエルンは契約開始日を前倒しするために双方のクラブと交渉し、金額面で合意したため、今回の遠征に帯同ができるようになったとのこと。ターについては75万ユーロ(約1億2000万円)、ビショフについては30万ユーロ(約5000万円)と報じられており、同大会での成果次第では両者合わせて最大300万ユーロ(約5億円)にのぼる可能性がある。同時に、バイエルンは彼らに対する6月分の給与も支払うこととなるが、ヴァンサン・コンパニ監督は2名の帯同を強く望んでいたため、実現したと伝えれている。

 なお、右足の中足骨骨折により長期離脱中の日本代表DF伊藤洋輝、右ひざ前十字じん帯断裂(ACL)に見舞われたカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィスは帯同しないことが決まった。一方で、左ひざ軟骨のケガに悩まされたフランス代表DFダヨ・ウパメカノ、左ハムストリングの筋断裂に見舞われたドイツ代表MFジャマル・ムシアラは、ともに今季終盤戦を欠場していたものの、今大会には間に合う見込みと判断され、クラブW杯に向かうことが決定。現在、移籍の噂が浮上している同代表FWレロイ・サネやフランス代表FWキングスレイ・コマンらも、メンバーに含まれている。

 バイエルンは現地時間10日、ベースキャンプ地のフロリダ州オーランドに出発する。
今回のインターナショナルマッチウィークで各国代表チームに合流した選手たち、同時に現在も合流中の選手たちは、近日中にチームに加わる予定となっている。

 バイエルンのクラブW杯遠征メンバー29名は下記の通り。

◼︎バイエルン クラブW杯遠征メンバー
▼GK
1 マヌエル・ノイアー
18 ダニエル・ペレツ
40 ヨナス・ウルビヒ
48 レオン・クラナック
▼DF
2 ダヨ・ウパメカノ
3 キム・ミンジェ
4 ヨナタン・ター
22 ラファエル・ゲレイロ
23 サシャ・ボエ
30 カッシアーノ・キアラ
44 ヨシプ・スタニシッチ
49 アダム・アズノウ
▼MF
6 ジョシュア・キミッヒ
8 レオン・ゴレツカ
16 ジョアン・パリーニャ
17 ミカエル・オリーズ
20 トム・ビショフ
27 コンラート・ライマー
35 モーリス・クラッテンマッハ
42 ジャマル・ムシアラ
45 アレクサンダル・パヴロヴィッチ
46 レナート・カール
47 ダビド・サントス・ダイベル
▼FW
7 セルジュ・ニャブリ
9 ハリー・ケイン
10 レロイ・サネ
11 キングスレイ・コマン
25 トーマス・ミュラー
41 ジョナ・クシ・アサレ


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