1971年12月18日生まれの下平氏は現在53歳。これまでに柏レイソルや横浜FC、大分トリニータの監督を歴任しており、2024シーズンよりV・ファーレン長崎を指揮。昇格プレーオフ敗退の雪辱に期する今シーズンだったが、前半戦終了時点で7勝7分5敗の8位。昇格プレーオフ圏内まで4ポイント差、自動昇格圏内までは10ポイント差となっていた。
後任に任命された高木氏は、1967年11月12日生まれの現在57歳。複数のJクラブを率いた実績を持つ同氏にとって、2度目のV・ファーレン長崎の監督就任に。前回は2013年から2018年までの6年間に渡って指揮を取り、2017シーズンにはJ2リーグで2位フィニッシュを成し遂げ、クラブ史上初のJ1リーグ昇格の立役者となった。
クラブの代表取締役社長を務める田河毅宜氏は、監督交代に際して、クラブ公式サイトにてコメントを残している。
「この度、V・ファーレン長崎は、下平隆宏監督との契約を終了し、後任として、高木琢也代表取締役 兼 C.R.Oが監督に就任いたします。まず、下平隆宏監督には、就任以来チームのために尽力いただいたことに心から感謝申し上げます。下平監督の指導の下、チームは成長を遂げ戦い抜いてきました。昨シーズンはJ1昇格まであとわずかというところまで、導いていただきました。
「今シーズンは、J2優勝、J1昇格を最大の目標として掲げ、スタートいたしました。昨日開催されたRB大宮アルディージャ戦をもって前半戦が終了し、7勝7分5敗、8位という結果となりました。クラブが望んだ成績には遠く及ばない状況ではありますが、選手・スタッフは一丸となって改善への努力を続けてまいりました。チームは着実に成長を続けているものの、シーズンを通して結果を出し続けるためには、更なる改善のスピードアップが必要であると考え、現時点での変化が必要であると判断いたしました。この決断は、決して容易なものではなく、優勝、昇格を目指すクラブにとって、非常に苦渋の決断ではありますが、今シーズン後半をより良い方向へ導くため、今回の監督交代という決断に至りました」
「新監督には、クラブを内側から深く理解し、長崎のサッカーを愛する高木琢也氏に就任いただくことになりました。高木新監督には、今シーズンチームが築き上げたものを尊重しつつ、更なる改善を加え、結果を出すチームへと成長させてくれることを期待しております。チームを新たなステージへと引き上げ、J1昇格という目標を必ず達成してくれると信じています」
「最後に、ファン・サポーターの皆様、そしてステークホルダーの皆様には、今回の決定についてご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。チームは、高木新監督のもと、改めて一致団結し、優勝、そしてJ1昇格という目標に向けて、強い覚悟を持って戦います。今後とも、熱いご声援のほど、よろしくお願いいたします」