元イングランド代表FWがトルコ上陸！　ベシクタシュ、ローマからアブラハムのレンタル加入決定

　ベシクタシュは3日、ローマから元イングランド代表FWタミー・アブラハムがレンタル移籍加入することを発表した。

　クラブからの発表によると、アブラハムは2025－26シーズンはレンタル移籍でチームに加わることとなる。レンタル料は税金や手数料等を除いた金額で200万ユーロ（約3億4000万円）。契約には条件付き買い取り義務も付随しており、契約条件が満たされた場合、アブラハムは2026－2027シーズンから4年契約を結ぶ。完全移籍へ移行したならば、ベシクタシュはローマに対して分割で1300万ユーロ（約22億円）を支払うと伝えられた。

　なお、レンタル期間中、アブラハムは600万ユーロ（約10億円）の給与が保証されており、完全移籍へ移行した場合は、2026－2027シーズンに650万ユーロ（約11億円）、翌2027－2028シーズン以降は年間で700万ユーロ（約12億円）を受け取る見込みだ。

　アブラハムは1997年10月2日生まれの現在27歳。チェルシーのアカデミー育ちで、2016年5月にトップチームデビューを果たした。以降はブリストル・シティ、スウォンジー、アストン・ヴィラへのレンタル移籍を経験。スウォンジーでプレーしていた2017年11月にはイングランド代表デビューも飾った。チェルシー帰還を果たした2019－20シーズンは背番号「9」を託され、プレミアリーグでは34試合の出場で15ゴールをマーク。だが、翌シーズンは出番が減少し、2021年夏にローマへの完全移籍を決断した。

　ローマでは加入初年度にヨーロッパカンファレンスリーグ（ECL）優勝にも貢献。2023年6月に左ひざ前十字じん帯を損傷したことにより、約1年間の長期離脱を余儀なくされた。ローマでは公式戦通算120試合出場37ゴールを記録し、昨年夏にはミランへレンタル移籍。2024－25シーズンはミランで公式戦44試合のピッチに立って10ゴールを挙げたが、レンタル移籍期間満了に伴い、ミランを離れることが決まっていた。

　アブラハムの新天地となるベシクタシュは、2024－25シーズンのスュペル・リグ（トルコ1部リーグ）を4位で終えており、新シーズンのヨーロッパリーグ（EL）予選出場権こそ手にしたものの、4年ぶりの覇権奪還とはならなかった。2024－25シーズンにセンターフォワードの主力に君臨していた元イタリア代表FWチーロ・インモービレは、今夏にボローニャ移籍に近づいていると報じられており、得点源の確保が急務となっていたが、新たなストライカーとしてアブラハムを迎え入れた。


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