アーセナルが、チェルシーに所属するイングランド代表FWノニ・マドゥエケ獲得に関心を寄せているようだ。5日、イギリスメディア『BBC』や『スカイスポーツ』などが伝えている。


 現在23歳のマドゥエケはクリスタル・パレスとトッテナムの下部組織で過ごした経歴を持ち、2018年7月にPSVへの下部組織へと移籍した。2020年1月にトップチームデビューを果たし、公式戦80試合出場で20ゴール14アシストを記録した後、2023年1月にチェルシーに完全移籍で加入した。

 1年の延長オプション付きの2030年6月30日までとなる7年半契約をチェルシーと締結しているマドゥエケは、左利きのウィンガーとして右サイドを得意としているものの、昨シーズンはチーム事情もあり、左ウィングとしても起用されるなど、プレーの幅を広げ、2024-25シーズンは公式戦41試合出場で11ゴール5アシストを記録。現在開催されているFIFAクラブワールドカップ2025でも4試合に出場している。

 そんなマドゥエケに対してアーセナルが関心を示している模様で、マドゥエケ自身はクラブW杯に集中しているため、現時点でチェルシーを離れることは望んでいないものの、複数の報道によると、すでにアーセナルはマドゥエケと個人条件で合意に至ったという。クラブ間での合意はまだないものの、両クラブとも移籍の可能性は十分にあると見ていることが伝えられている。

 なお、4日に行われたFIFAクラブワールドカップ2025・準々決勝のパルメイラス戦(○2-1)後にマドゥエケの移籍の可能性について聞かれたチェルシーのエンツォ・マレスカ監督は「ノニは今シーズン、私たちにとって非常に重要な存在だった。今日もまた、彼は重要な存在だった」とチームの戦力として数えていることを強調しつつ、移籍を望めば止めることはしないとも語った。

「しかし、私の選手たちとクラブへのメッセージは、私たちと一緒にいることに満足している選手だけがいてほしいということだ。満足していない選手は自由に去ってもらって構わない。これはノニのことではなく、ここにいる選手全員同じだ。しかし、繰り返しになるけど、ノニはシーズンを通して素晴らしい活躍を見せており、今夜も素晴らしい活躍を見せた」

 一方、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏は、出場時間の保証を求めているU-21イングランド代表MFイーサン・ヌワネリが、アーセナルと新契約締結に合意できなかった場合に備えて、チェルシーが同選手の動向に興味を示していることを伝えている。
マドゥエケとは別取引になるようだが、果たして両選手の移籍が成立することはあるのだろうか。
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