ファン感謝デーは男女で前後半に分かれて実施され、東アジアE-1サッカー選手権2025で日本代表に招集された選手などを除くメンバーが参加した。
前半に登場した男子チームは前日5日に敵地でファジアーノ岡山との中国ダービーに臨み、ラストプレーで決勝点を挙げて1-0の劇的勝利を収めていた。激闘から一夜明け、ミヒャエル・スキッベ監督は挨拶で、「これまでファンの方々にはすごく大きなサポートをいただいて、すごく応援されていることを感じています。昨日の岡山戦も含めて、ホームはもちろん、アウェイでのサポートには非常に感謝しています」とファン・サポーターに感謝を伝えた。
さらに、指揮官は「今日は残念ながら日本代表に選ばれた選手がいないですが、彼らは我々の紫を代表して韓国で戦ってくれると思います。もし自分が代表監督だったら、もっとたくさん(広島の選手を代表に)呼んでたかもしれないですね」と冗談で会場の笑いを誘った。
また、選手を代表してMF中島洋太朗とFW井上愛簾の若手2人が挨拶。中島が用意していたメモを出し、「我々選手はファン感謝祭という名のとおり、ファン・サポーターの方々への日頃の感謝の気持ちを今日伝えられたらいいなと思います」と真面目なスピーチをすると、井上が「そんな挨拶だと盛り上がらないよ洋太朗!」と切り込み、渾身の一発ギャグを披露してイベントの幕が開けた。
前半と後半の間には男女両チームがそろってピッチに登場し、共同でのイベントも実現。キック精度を競う「ニアピン対決」では、MF東俊希vsMF柳瀬楓菜、GKヒル袈依廉vsGK木稲瑠那、MF田中聡vsMF小川愛の3本勝負が行われ、2-1でレジーナが勝利していた。
レジーナが登場した後半では、選手の挨拶としてMF塩田満彩やMF瀧澤千聖などがお笑いコンビ「チョコレートプラネット」のリズムネタである「TT兄弟」を真似た「TTガールズ」として登場。
今季からレジーナの指揮を取る赤井秀一新監督は、「初めてスタジアムでみなさんの前で話すことをすごくうれしく思います」とファン・サポーターに挨拶。「開幕に向けて選手、スタッフみんなで力を合わせていいものを作り上げたいと思っています。このスタジアムで多くの方々に応援してもらい、背中を後押ししてもらえることが選手にとっても非常にうれしく、心強いことだと思います。チームの目標であるトップ3を目指して頑張りますので、今シーズンの応援よろしくお願いいたします」と呼びかけた。
5,200人が集まったイベントを終え、東は「昨日の試合も見に行きましたっていう声をたくさんの方にかけてもらい、すごく支えられてるなと感じました。その人たちのおかげで僕たちがサッカーができて、いい環境でプレーできてることを身に染みて感じたので、お返ししていきたいと思いました」と話した。
柳瀬は「この暑い中たくさんの方に集まっていただいて、自分自身もすごく楽しかったですし、ファンの方たちとふれあう機会はなかなかないので、直接言葉をかけていただいてすごくうれしかったです」と感想を口にし、「監督が変わった中でまた新しいレジーナを見せられると思うので、ぜひ多くの方に足を運んでもらって、一緒に勝って笑い合いたいなと思います」と8月の新シーズンに向けて意気込んだ。
取材・文=湊昂大