トッテナム・ホットスパーへの完全移籍が発表されたセンターバック(CB)の高井幸大が、加入後のファーストインタビューに応じた。

 8日、スパーズは高井の完全移籍加入を発表。
2030年6月30日までの5年契約を結び、プレミアリーグ挑戦が決定した。

 2004年9月4日生まれの高井は現在20歳。川崎フロンターレの育成組織出身で、U-12から順調に各カテゴリーを踏破すると、2022年2月には高校2年生にして“飛び級”でプロ契約を締結。2023シーズンからはセンターバックの主力として活躍しており、2024-25シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリートでも9試合でプレーし、川崎フロンターレの決勝進出に大きく貢献していた。また、昨夏にU-23日本代表の一員としてパリオリンピック2024に出場したほか、同年9月には日本代表デビューも果たしている。

 5日に川崎フロンターレでのラストマッチを終えた高井。「ロンドンに着いて、ワクワクした気持ちでいっぱいです」と印象をコメント。スパーズのファンに向けて「ポジションはセンターバックです。左右はどちらともできます。日本の神奈川県で生まれました。小さい頃からサッカーをしていて、サッカーが好きな理由は仲間と高め合えるからです」と、自己紹介をした。

 自身が育ったJリーグについても「Jリーグはとてもインテンシティが高いリーグで、レベルも高いです。
新人賞は去年獲りましたが、とても嬉しかったです」とコメント。日本代表への招集も続く中で「日本代表になって、小さな頃からの夢だったので、ピッチに立った瞬間はとても鳥肌が立ったことを覚えています」と、誇りを持っていることを語った。

 5日に試合を終え、8日にはロンドンで契約にサインした高井。「Jリーグの川崎フロンターレで土曜日に試合をして、次の日に飛行機で飛んで、今日ここにいます」と、試合翌日に渡英したことを明かし、これから戦うプレミアリーグについては「プレミアリーグは小さい頃からたくさん観てきました。トッテナムではいち早く試合に出場して、活躍することが今の自分の目標です」とコメント。まずは試合に出場することを目指すと意気込みを語った。

 2025ー26シーズンのプレミアリーグは、現時点で遠藤航(リヴァプール)、三笘薫(ブライトン)、鎌田大地(クリスタル・パレス)、田中碧(リーズ)の4名がプレー予定であり高井は5人目に。同じノースロンドンを本拠地とするアーセナルの冨安健洋は、先日双方合意による契約解除が発表されていた。なお、スパーズの女子チームにはなでしこジャパンのDF古賀塔子が加入しており、日本の若きディフェンダーが男女チームに揃うこととなった。


【動画】スパーズ加入の高井幸大がファーストインタビュー
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