名古屋グランパスは9日、先月加入したブラジル人FWレレが公式戦に出場できないことを明らかにした。

 名古屋は先月12日にセアラーSCに期限付き移籍していたレレを、フルミネンセから期限付き移籍で獲得したことを発表。
期限付き移籍期間は2025年12月31日までとなり、チーム合流日は6月18日(水)を予定していることが明らかになっていた。

 しかし、今回の発表によると、その後登録手続きを進める中で、国際サッカー連盟(FIFA)が定める「選手の地位及び移籍に関する規則(RSTP)」第5条第4項に基づき、名古屋グランパスでは2025シーズンの公式戦に出場できないとFIFAより回答があったという。

 名古屋は声明で、「ブラジルサッカー連盟(CBF)の規程には、『州選手権はFIFAの定める公式戦には該当しない』という条項があるため、クラブとしてはレレ選手の移籍手続きを進めてまいりましたが、最終的にFIFAへの確認を行ったところ『州選手権はFIFAの定める公式戦に該当する』という回答があったものです」と説明した。これにより、同選手は名古屋で2025シーズンの公式戦に出場できないこととなった。

 FIFAが定める「選手の地位及び移籍に関する規則(RSTP)」第5条第4項で選手は1シーズン中に最大3つのクラブに登録できるが、この期間中、選手は2つのクラブの公式試合にのみ出場できると定められており、2025シーズンにレレはフルミンセで出場した後、セアラーSCに期限付きで移籍し、9試合に出場していた。

 なお、名古屋が公開したFIFAが定める「選手の地位及び移籍に関する規則(RSTP)」第5条第4項は以下の通り。

「選手は1シーズン中に最大3つのクラブに登録できます。この期間中、選手は2つのクラブの公式試合にのみ出場できます。この規則の例外として、シーズンが重複する協会(例:シーズン開始が冬/春ではなく夏/秋)に所属する2つのクラブ間を移動する選手は、以前のクラブに対する契約上の義務を完全に遵守し、登録期間(第6条)および契約の最短期間(第18条第2項)に関する規定を遵守することを条件として、当該シーズン中に3つ目のクラブの公式試合に出場する資格を得ることができます。この項に規定する制限は、選手が第6条第3項a)の例外に基づいて登録を希望する場合には適用されません。FIFAクラブワールドカップ™の競技規則では、さらに例外が定められる場合があります」
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