海外で活躍する“常連組”を招集せず、Jリーグでプレーする選手に絞ったメンバー構成で東アジアの王座を決する戦いへと臨んでいる日本代表。
試合から一夜明け、森保一監督は「タイトな日程の中でも頭を切り替えて、チームメイトと戦術とお互いの良さを共有しながらアグレッシブにチャレンジして試合に挑もうとい入りをしてくれました。選手たちの準備が素晴らしかったですし、Jリーグと日本を代表して戦うということで、Jリーグの誇りを示してくれたと思います」と短い調整期間の中でも結果を残した選手たちを労った。
複数の選手から「キツい」との声もあった前日練習については「チーム戦術、個人戦術のベースとなる切り替えや強度、良い守備から良い攻撃に繋げるところを伝えること。守備では切り替わった瞬間にボールを奪いに行き、できなかった場合にどのような形を作ってプレッシャーをかけるのかというところ、攻撃では前の選択をする事を忘れず、ボールを保持して厚みを持った攻撃ができるかというポイントに絞りました」と言及し、次のように言葉を続けた。
「暑くて、移動もあり、中二日のリカバリーの中でトレーニングをハードにやったので選手たちはキツかったと思いますが、トレーニングをやらずに不安な状態や、納得できない状態で試合に挑むよりも、自分とチームがやるべき事を共有するという部分では必要だったかと思います」
香港戦ではFIFAワールドカップ26アジア最終予選でも多用した3バックのシステムを採用した森保監督。4バックとの併用の可能性について問われると「使うかどうかは分からないですけど、イメージは持っています」と前置きしつつ、
「今年で言うと3月、6月の代表戦、そして今回のE-1と3チームで試合をしているような中で、我々コーチングスタッフが一つのチームで色々な試しができるというような感覚に囚われないようにしなければならないと。選手は変わりますし、最終予選でやった3バックのイメージで準備をしてきていると思いますので、基本は最終予選を戦ってきた形の中で選手たちには思い切った力を発揮してもらえるようにし、4バックも使えればと思います」
次戦は12日に控える中国代表戦。スターティングメンバーなど起用法にも注目が集まるが、森保監督は「誰がというのはお伝えできませんが、できるだけ多くの選手を使いたい、できれば3試合で全ての選手を使いたいとお伝えしているので、代表全体の底上げをするために、すべての選手にピッチに立ってもらい、経験を積んで成長に繋げてもらいたいという思いはあります」と述べるに留めた。