現在27歳のエンクンクは母国の名門パリ・サンジェルマン(PSG)でプロデビューを飾り、2019年夏に加入したライプツィヒで中心選手として活躍。4年間で公式戦通算172試合出場70ゴール56アシストという成績を残すと、2023年夏に推定6000万ユーロ(約103億円)の移籍金でチェルシーへ活躍の場を移した。ここまで公式戦61試合で18ゴール5アシストをマークしているが、度重なる負傷の影響もあり、チーム内で絶対的な存在にはなれていない。
エンクンクが所属するチェルシーは今夏の移籍市場で今夏にはU-21イングランド代表FWリアム・デラップ、ブラジル代表FWジョアン・ペドロ、U-21イングランド代表FWジェイミー・バイノー・ギテンスらを獲得。これにより、エンクンクの序列はさらに低下することが濃厚で、クラブ側は今夏の売却を視野に入れているという。
チェルシー退団の可能性が浮上する中、新天地の有力候補とされているのがバイエルンだ。報道によると、同クラブは以前からエンクンクの動向を注視していたが、ドイツ代表MFジャマル・ムシアラがFIFAクラブワールドカップ2025にて足首脱臼と腓骨骨折の重傷を負ったことで、関心を強める可能性があるとのこと。スポーツ部門の取締役を務めるマックス・エバール氏はすでに代理人とも協議しており、選手本人もブンデスリーガ復帰に前向きだという。
さらには、インテルも今夏の移籍市場でエンクンクの獲得に動く可能性がある模様。『スカイスポーツ』が報じたところによれば、クリスティアン・キヴ監督の下で再出発する同クラブは、現有戦力と異なる特徴を有するアタッカーの補強を目指しており、エンクンクもリストアップされているという。フルアムとフェネルバフチェが関心を寄せるイラン代表FWメフディ・タレミが退団した場合、獲得へ向けた動きを強める可能性があるようだ。
エンクンクに対してはマンチェスター・ユナイテッドやトッテナムなど、プレミアリーグ内からも関心が寄せられており、その去就には大きな注目が集まる。