東アジアE-1サッカー選手権2025決勝大会・第1節が9日に行われ、チャイニーズ・タイペイ女子代表は日本女子代表(なでしこジャパン)と対戦。
この試合でフル出場を果たした松永は、千葉県出身の29歳。スフィーダ世田谷FCや愛媛FCレディースでプレーした後、台湾の「航源足球倶樂部」に加入。2025年2月には、台湾女子サッカー初の帰化選手として代表入りを果たしている。
試合後、松永は「守備の時間が長くなることはわかっていたが、前半の30分、40分までは0-0で耐えたかった。そこをコントロールするのが目標でもあったので、成し遂げられなくて悔しい」と率直な思いを吐露。その一方で、「日本はパスワークやハードワークが他の国よりも図抜けているので、苦しい思いもしましたが、それを体感できて楽しさやうれしさも感じました」と語り、なでしこジャパンとの対戦に充実感をのぞかせた。
また、今回の経験を通じて、台湾女子サッカーに還元できることについて問われると、松永は「日本のプレースタイルを真似するべきですし、やるべきことはたくさんあると感じています。身体能力においては台湾の選手が勝っている部分はありますが、技術の部分が追いついていないので、日本のスタイルを基にして成長させていきたい」とコメント。さらに「台湾の選手も『海外でプレーしたい』と言っている選手も増えていますし、若手たちも期待できるので、日本の技術を真似しながらも、台湾特有のフィジカルを伸ばして、自分も溶け込みたい」とし、台湾サッカーの発展に尽力する構えを示した。
国籍変更に至った経緯については、「日本にいた頃から海外でプレーしたいという思いがあり、なでしこジャパンの選手たちが海外で活躍する姿にも刺激を受けた」と明かすと、「なでしこリーグで約10年間プレーしてきて、その良さを感じ切ったので、次の舞台に行きたいと思いました」と振り返った。
なお次戦、台湾代表は13日に中国女子代表と対戦する。