なでしこジャパン(日本女子代表)は9日、東アジアE-1サッカー選手権2025の初戦でチャイニーズ・タイペイ女子代表(台湾女子代表)と対戦し、4-0で快勝スタートを切った。初招集の矢形海優は「人生で初めてのポジション」左サイドバックで代表デビューを飾り、決勝ゴールを挙げてみせた。


 本来のポジションはFW。昨シーズンのWEリーグではカルロタ・スアレスに次ぐ11得点をマークし、日本人得点女王に輝いた。「初日の練習でサイドバックに自分の名前があったので、本当にビックリした」と矢形。「最初は本当に緊張しました」というが、試合を終えて「初めてやったポジションで自分自身のプレーは少し出せたので、振り返ってみると楽しかった」と安堵の表情だった。

 押し込む展開が続いた中、22分に均衡が破れる。成宮唯のパスに抜け出した愛川陽菜が折り返し、最後はゴール前に入ってきた矢形がゴールネットを揺らした。「なんでサイドバックがそこにいるの?という部分もあったと思いますけど(笑)。やっぱりゴールを狙いたいという自分の気持ちがあって、目の前にボールが来た。綺麗なゴールではなかったですけど、自分らしいゴールだった」と胸を張る。「与えられたポジションの中、自分の持ち味をどう出していくかというところを意識しました。前に前に行きたいという、自分のプレースタイルなので出せたのだと思います」と話した。

 未経験のサイドバックで先発フル出場を果たし「大きな壁を乗り越えました」と矢形。
「後ろで組んでくれた3人の選手(遠藤優、石川璃音、三宅史織)は本当に優しい声をかけてくれましたし、力になりました。自分自信も自信が付いたのかなと思います」と笑顔だった。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)


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