バルセロナに所属するドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンは指揮官との会談に臨むようだ。10日、スペイン紙『アス』が伝えている。


 2014年夏にボルシアMGからバルセロナに加入し、公式戦通算422試合でゴールマウスを守っているテア・シュテーゲン。2016年夏に元チリ代表GKクラウディオ・ブラボ氏が退団してからは絶対的守護神として君臨し、これまで合計19個のタイトル獲得に貢献している。しかし、キャプテンに就任して迎えた昨シーズンは9月に負った右ひざ膝蓋腱完全断裂によって長期離脱を余儀なくされ、公式戦9試合の出場に留まった。

 2025-26シーズンでの完全復活を目指すテア・シュテーゲンだが、バルセロナは今夏の移籍市場でスペイン人GKジョアン・ガルシアを獲得。サラリーキャップの問題により選手登録できるかは現時点で不透明だが、エスパニョールから加入した24歳は正GKの有力候補と見られている。また、テア・シュテーゲン不在の窮地を見事に救った元ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーも契約を2027年6月末まで延長し、新シーズンは実力者3人がたった一つしかない守護神の座を巡って争うこととなる。

 報道によると、バルセロナを率いるハンジ・フリック監督は近日中にテア・シュテーゲンとの会談に臨むようだ。就任初年度からチームを国内3冠に導いたドイツ人指揮官は、GKが戦力過多の状態にあると考えており、解決策を模索しているとのこと。スペイン人GKイニャキ・ペーニャは今夏の退団が濃厚となっているが、J・ガルシアが正守護神となった場合にはテア・シュテーゲンがクラブを去る可能性も否定はできないという。

 なお、現時点でテア・シュテーゲンは2028年6月末までとなっている現行契約を全うし、J・ガルシアおよびシュチェスニーとのポジション争いに挑む覚悟を決めているようだ。
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