新シーズン開幕を前に、FIFAクラブワールドカップ2025に参加していないクラブの選手たちは休暇を終えてチームに戻り始めている。バルセロナでは、アラウホが練習開始予定を前倒しして9日(現地時間)に『シウダ・デポルティーバ』(バルセロナの練習場)へと姿を現した。昨シーズン、負傷による長期離脱や復帰後の低調なパフォーマンスで多くの批判に晒されたこともあってか、早期練習開始はアラウホの決意の表れとも取れる。
すでにバルセロナ残留の意思を表明しているアラウホ。『マルカ』は「この決断により、バルセロナのCB枠がオーバーブッキングとなっている」と報じ、次のように現状を伝えた。
「(ハンジ)フリック監督は現在、(パウ)クバルシ、イニゴ・マルティネス、アラウホ、クリステンセン、エリック・ガルシアを擁している。ジュール・クンデもいるが、彼は右SBが主戦場となっているため、緊急時以外はCBとしてプレーしない。センターバックが5人もいればさすがに多すぎる」
また同紙は「バルセロナはどちらか一方と別れを告げなければならないだろう」とし、アラウホとクリステンセンが“人員削減”の対象になり得ると分析。なかでも「契約があと1年残っており、バルセロナは売却による利益を得られることを歓迎するだろう」と、現行契約が2026年6月30日で満了となるクリステンセンがより退団に近いという見方を示した。
だが、昨シーズンの大半をケガで棒に振ったクリステンセンの“稼働率の低さ”は、売却を狙ううえで大きな障壁となり得る。バルセロナのCB陣スリム化作戦は、一筋縄ではいかないだろう。