アーセナルがチェルシーに所属するイングランド代表FWノニ・マドゥエケの獲得に迫っているようだ。10日、『BBC』や『スカイスポーツ』など複数のイギリスメディアが伝えている。


 プレミアリーグで3年連続2位に終わったアーセナルは、悲願のタイトルに向けて今夏の移籍市場で積極的な補強を敢行。スペイン代表GKケパ・アリサバラガ、同MFマルティン・スビメンディ、デンマーク代表MFクリスティアン・ノアゴールを獲得したほか、前線の戦力を拡充するべく、ロンドンの“ライバル”チェルシーで活躍中のマドゥエケに関心を寄せていることが明らかになっていた。

 現地時間9日に最初のオファーを提示したと報じられたアーセナルだが、その後の交渉は急速に進展し、すでにクラブ間合意間近という段階に到達しているようだ。報道によると、移籍金はボーナス込みで総額5200万ポンド(約103億円)程度になると見られており、今後は契約の詳細部分の調整が行われる見込みだという。アーセナルはマドゥエケ本人と個人的な条件に関して基本合意に達しており、契約期間は2030年6月末までの5年間となるようだ。

 移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、移籍成立が決定的となった際に用いる決まり文句「here we go!」とともに、アーセナルがマドゥエケの移籍金に関してチェルシーと合意に達したと指摘。現地時間11日金曜日にはクラブ間で書類が交換され、すでにメディカルチェックも予定されているようだ。なお、アーセナルのミケル・アルテタ監督は数週間前にマドゥエケを今夏の移籍市場における主要ターゲットとして承認したという。

 現在23歳のマドゥエケは2018年夏にPSVの下部組織へ加入し、2019-20シーズンにトップチームデビューを飾った。2023年1月に3500万ユーロ(約60億円)の移籍金でチェルシーへのステップアップを果たすと、ここまで公式戦通算88試合に出場し20ゴール9アシストをマーク。右ウイング(WG)を主戦場に活躍し、昨年9月にはイングランド代表デビューも飾った。
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