発表によると、5日(土)に行われた2025明治安田J1リーグ第23節横浜FC戦において、一部の横浜FMサポーターによる禁止行為が三ツ沢公園内で確認されたとのこと。
横浜FMは「まずはこの行為に対し、公園を利用されていたすべての皆さま、スタジアムへご来場のお客さま、横浜FCの皆さま、そしてサッカーを愛する多くの皆さまに対し、多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪。続けて、試合当日には該当の行為により、全確認を優先する措置としてアウェイ入場ゲートの開門を遅らせる対応が実施されたことを明かしつつ、次のような声明を発表している。
「これらの計画的で非常に悪質な行為については、多くの皆さまに多大な不安と恐怖を与えることとなり、決して許されるものではありません。現在、横浜 F・マリノスでは横浜FCと連携し、禁止行為を行った個人およびそれらを先導・扇動した個人・団体の特定と処分に向けて、厳正な対応を進めております」
なお、横浜FMは6日、横浜FC戦開始前に相手サポーターへの挑発的行為があったとして2名に無期限入場禁止処分を下したことを発表していた。
今回の事案については横浜FCも「横浜FCは、すべての方に安心して観戦を楽しんでいただけるスタジアムづくりを目指しており、暴力的・危険な行為は断じて容認できません。JリーグおよびJFAが掲げる『フェアプレー』と『暴力の根絶』という理念に賛同し、クラブとしても本件を重く受け止め、関係各所と連携しながら再発防止と安全対策の強化に尽力してまいります」と声明を発表している。
なお、この件に関するチケットの問い合わせについては、現在クラブ間およびJリーグとの協議・調整が続いており、詳細が確定次第発表される見通しとなっている。
試合当日に発生した事案の詳細は以下の通り。
◼︎試合当日の発生事案
・14:25頃
一部の横浜F・マリノスサポーター約20名が、グッズ規制境界エリアにて横断幕の掲出やチャントを行い、横浜FCサポーター側エリアを挑発しました。これに対し、その場に居合わせた横浜FCサポーター約10名と一時口論が発生しましたが、警備スタッフが横浜F・マリノスサポーターが掲げた横断幕の撤去と両チームサポーターの分離を行い、事態は収束しました。
・16:15頃
横浜F・マリノスサポーター数十名が、グッズ規制境界エリアにてチャントを歌いながら横浜FCサポーターに対し挑発的な言動を行いました。
・16:40頃~17:00
その場の事態は収まるも行為者の特定ができず、横浜FCとして来場者の安全確保が困難であると判断しました。その後、マッチコミッショナー、横浜F・マリノス、横浜FCの各関係者により、現場での対応について協議を実施しました。結果、3者合意のもと、アウェイ入場ゲートの開門を遅らせることを決定しました。
・17:00頃~17:30
マッチコミッショナーより横浜FCに対し、来場者の安全と円滑な運営の両立を目的として、アウェイ入場ゲートでの手荷物検査の徹底と、人的体制を最大限確保することを前提に、開門へ向けた再検討を求められました。その後、横浜FCは、マッチコミッショナーからの要請を踏まえ、警備体制と手荷物検査体制の整備が完了次第、アウェイ入場ゲートを段階的に開門する方針を示しました。
・18:10頃
アウェイ入場ゲートでの手荷物検査実施を条件に開門しました。
・19:50頃
横浜F・マリノスサポーターの入場が完了しました。