ボーンマスが、チェルシーに所属するセルビア代表GKジョルジェ・ペトロヴィッチの獲得に迫っているようだ。11日、イギリスメディア『アスレティック』や同『BBC』などが伝えている。


 2024-25シーズンのボーンマスは、チェルシーからのレンタル移籍で加入していたスペイン代表GKケパ・アリサバラガが守護神を務めていたが、レンタル移籍期間が満了となり、今夏の移籍市場で同選手がアーセナルに移籍することが決定したことを受け、代役の獲得が必要となっていたなか、再びチェルシーから今度はGKペトロヴィッチを獲得することになりそうだ。

 現在25歳のペトロヴィッチは母国セルビアのチュカリチュキでプロキャリアをスタートさせ、2022年4月からはニューイングランド・レボリューション(MLS)でプレー。そして、2023年8月にチェルシーに完全移籍を果たし、7年契約に1年の延長オプションが付随した長期契約を締結。2023-24シーズンはスペイン代表GKロベルト・サンチェスが負傷離脱して以降は定位置を確保し、公式戦31試合に出場した。

 それでも、昨夏に就任したエンツォ・マレスカ監督が足下の技術に長けたGKを起用することを望んだことから、序列が低下。チェルシーの姉妹クラブとなるストラスブール(フランス1部)にレンタル移籍となったが、足下の技術も改善させるなど、リーグ戦31試合の出場で7位に終わったストラスブールのヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)出場権獲得に貢献し、チーム内の年間最優秀選手賞を受賞した。

 そんなペトロヴィッチのレンタル移籍期間は満了し、今夏チェルシーに復帰して守護神の座をR・サンチェスやデンマーク代表GKフィリップ・ヨルゲンセン、U-19ベルギー代表GKマイク・ペンダースと争うことが予想されていた。

 しかし、レギュラーの座を望んだペトロヴィッチは今夏チェルシーから完全移籍で離れることを希望し、FIFAクラブワールドカップ2025への帯同も拒否。そのため、今夏の移籍が濃厚となっていた。

 そして、今回の報道によると、ボーンマスがペトロヴィッチを2500万ポンド(約50億円)の移籍金で獲得することでチェルシーと合意に達した模様で、来週に予定されているメディカルチェックを終えた後に、5年契約を締結する見込みであることが伝えられている。
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