今夏の移籍を希望しているスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュは、スポルティングに戻ることを望んではいないようだ。11日、イギリスメディア『アスレティック』が報じている。


 現在27歳のギェケレシュは母国のIFブロマポイカルナでプロデビューを飾り、その後はブライトンやザンクトパウリ、スウォンジー、コヴェントリーなどでのプレーを経て、2023年夏にスポルティングに加入。初年度からプリメイラ・リーガ制覇に大きく貢献すると、リーグ2連覇を達成した2024-25シーズンも公式戦52試合出場で54ゴール13アシストを記録するなど、スポルティングでは公式戦通算102試合出場で97ゴール28アシストという成績を残している。

 そんなギェケレシュのスポルティングとの現行契約は2028年6月30日までとなっているものの、複数クラブから関心が寄せられており、一部ではすでにアーセナルと2030年6月30日までとなる5年契約を締結することで個人合意に達していることも報じられている。

 しかし、クラブ間での交渉は難航しており、イギリス紙『イブニング・スタンダード』によると、先週日曜日にアーセナルが提出した6500万ユーロ(約112億円)に1500万ユーロ(約26億円)の追加オプションが付随したオファーはスポルティングに拒否されており、さらなる移籍金が必要と見られている。

 それでも、移籍が成立することを確信しているギェケレシュは12日にプレシーズンに臨むためにチームに合流することを求められていたものの、同選手はスポルティングのフレデリコ・ヴァランダス会長に再びプレーすることはないと伝えた模様で、スポルティングに戻る意思がないことを明確にしているようだが、果たしてクラブ間で合意に達することはできるのだろうか。
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