現在59歳のピオリ監督は、現役時代にフィオレンティーナで公式戦通算185試合に出場。ユヴェントスやヴェローナなどでもプレーしたが、キャリアの最盛期をフィオレンティーナの選手として過ごした。現役引退後は指導者に転身し、ボローニャ、ラツィオ、インテルなどイタリア国内の複数クラブを指揮。2017年夏には監督としてフィオレンティーナへ帰還し、2019年4月に辞任するまで指揮を執った。2019年10月にミランの監督に就任すると、就任3年目の2021-22シーズンには、クラブを11年ぶりのスクデットへ導いた。
2024年夏にミランを離れ、同年9月にアル・ナスルの監督に就任。2024-25シーズンはサウジ・プロフェッショナルリーグ(SPL)で優勝が期待されながら、最終的にはアル・イテハド、アル・ヒラルに次ぐ3位でフィニッシュ。AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)でも、準決勝で川崎フロンターレに2-3で敗れ、無冠でシーズンが終了。アル・ナスルとは1シーズンあたり1200万ユーロ(約20億円)の年俸で、2027年6月30日まで契約を残していたが、結果が芳しくなかったことを受け、今年6月にはわずか1年でクラブを離れることが明かされていた。
そして今回、ピオリ氏はフィオレンティーナに“2度目の帰還”を果たすことが決定。クラブを通して、ロッソ・コミッソ会長は次のようにコメントを発表している。
「ステファノ・ピオリがフィオレンティーナの監督に就任したことを大変嬉しく思っている。
フィオレンティーナは2024-25シーズンのセリエAを6位でフィニッシュ。4シーズン連続でカンファレンスリーグ(ECL)出場権を獲得している。来季はピオリ新監督の下、セリエAでのさらなる上位浮上と、2度も決勝の舞台で涙を飲まされたECLのタイトル獲得を目論む。
【画像】フィオレンティーナがピオリ新監督就任を発表!