イングランド6部相当のダゲナム・アンド・レッドブリッジ(ダグ&レッド)は12日、元イングランド代表FWアンディ・キャロルの加入を発表した。

 現在36歳のキャロルはニューカッスルの下部組織で育ち、2006年11月にトップチームデビュー。
2010年11月にはイングランド代表デビューを飾った。2011年1月に移籍金3500万ポンド(約70億円)でリヴァプールへと完全移籍したものの、過渡期の同クラブでは金額に見合うだけの結果を残せず、2012年夏にウェストハムへ移籍した。

 ウェストハムでは度重なるケガに泣かされたが、7年間の在籍で公式戦142試合に出場し、34ゴールを記録した。2019年夏にニューカッスルへ復帰したが、同クラブでも負傷に悩まされ、2年後に退団。その後、レディングやウェスト・ブロムウィッチ、アミアン(フランス)でプレーし、2024-25シーズンはボルドーでプレーした。財政難で4部に降格した名門でキャロルは11ゴールを記録したが、チームは3部昇格を果たせず、同選手は1年で退団していた。

 キャロルは約2年ぶりのイングランド復帰を果たすことになり、ナショナルリーグ・サウス(6部相当)のダグ&レッドと3年契約を結んだ。なお、キャロル加入決定の同日、ダグ&レッドはカタールの個人投資家コンソーシアムによるクラブの完全買収で合意したことも発表。イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、キャロルは同クラブの少数株を取得した模様だ。

 キャロルは『スカイ』のインタビューに対し、「もっと上のリーグからも声がかかる」と明かしたが、「自分に合った」チームへの移籍が重要だと強調。「ピッチに立ち、フットボールをプレーできれば、それでいい。ここに来て、お金やレベルよりもフットボールを愛するためにプレーしていることをみんなに示すことが、僕がやりたかったことなんだ。
これは素晴らしいことだ。僕らには、彼らをノンリーグからプロリーグに引き上げるプロジェクトがある」と、ダグ&レッドの発展に寄与する意欲を示している。


【公式画像】キャロルがダグ&レッドに加入した

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