ジョッタ氏は3日、弟のアンドレ・シウヴァ氏とともにスペインで自動車事故に遭い、同乗していた弟のアンドレ氏とともに帰らぬ人となった。ネトは28歳の若さで他界したジョッタ氏と2019-20シーズンにウルヴァーハンプトンでともにプレーしたほか、ポルトガル代表でもともにし、6月に開催されたUEFAネーションズリーグでも大会制覇を経験するなど、親友関係にあった。
そのような関係性のなか、突然の訃報を受けた直後には練習を欠席するなど、精神的に大きなショックを受けていることが明らかになっていたネトだが、その後も試合に出続けており、クラブW杯ではここまで5試合出場で3ゴールを記録し、決勝進出に大きく貢献している。
そんななか、13日(日本時間14日4時キックオフ)にパリ・サンジェルマン(PSG)との決勝を迎えるネトは、ジョッタ氏への想いを胸に抱えながら、大会制覇への意気込みを次のように綴った。
「日曜日にピッチに立つ時、ディオゴ・ジョッタのためにこの大会に勝ちたいと強く願っている。彼はいつも僕の側にいる。いつまでも忘れない。僕の想いは今も彼と、彼の弟アンドレ・シルヴァとともにある。本当に難しい時期だ」
「僕がイングランドに来た時、ディオゴはすぐ目に止まった。僕はまだ幼く、新しい国にやってきたばかりだったけど、彼はウルヴス(ウルヴァーハンプトン)のキープレイヤーの1人だった。しかし、彼は僕と家族を大いに助けてくれて、人生とフットボールについて多くのことを学んだ」
「ディオゴは僕たちのポルトガル人選手グループの1人で、ルベン・ネヴェスやジョアン・モウティーニョ、ルベン・バイナグル、ルイ・パトリシオ、そして僕やディオゴといった多くの選手たちがいた。僕たちはとても仲が良く、ピッチの外でも多くの時間を一緒に過ごした」
「彼らとは今でも連絡を取り合っているし、彼らと過ごした思い出は一生忘れない。
「訃報を聞いた時、監督と話をしたし、皆がとてもサポートしてくれた。(翌日に)パルメイラスとの試合があったけど、出場しないというのは考えられなかった。これも僕の心の中に残っているディオゴの人柄を考えれば、きっと出場してほしいと思っていたはずだったからね」
「ディオゴは今も、彼の近くにいた皆を守ってくれているような気がする。だからこそ、僕は彼の戦士でありたいと思っている。日曜日も例外ではない。これはチェルシーでの2度目の決勝戦で、ワールドチャンピオンの座を勝ち取ることができる。それが僕の目標だ。ディオゴのためにも勝ちたいと思っている」