なでしこジャパンは、初陣となったチャイニーズ・タイペイ女子代表(台湾女子代表)との試合で、矢形海優と滝川結女が代表デビュー戦でゴールを記録すると、“9番”起用に応えた高橋はなも得点を決め、4-0で快勝した。
台湾女子代表戦に続き、本来FW登録の山本柚月と浜田芽来がサイドバックに起用されたなでしこジャパンは、序盤からボールを保持するも、韓国のフィジカルに苦しむ場面が見受けられ、チャンスを作るまでには至らない。すると20分、日本に最初のチャンスが訪れる。敵陣で素早く菅野奏音がプレッシャーをかけると、ボールは吉田莉胡に。吉田はそのままシュートを放ったが、惜しくも枠の右側に外れた。
対する韓国は25分、カン・チェリムが日本DFラインの裏を抜け出し、FWのキム・ミン・ジウに折り返す。キム・ミン・ジウは左足を振り抜いたが、シュートは大きく外れる。韓国ペースに試合が傾きかけた37分、なでしこジャパンが先制点を挙げる。愛川陽菜の斜めのパスに成宮唯が反応。中盤から韓国DFの背後に走り込んだ成宮がシュートを沈め、リードを奪うことに成功する。
その後は、韓国がサイド攻撃を中心に反撃を試みも、日本は点を与えず、1-0で試合を折り返す。
後半に入り、韓国は逆転を目指すべく前線からプレッシャーをかけ、韓国が主導権を握る。
韓国が積極的に攻撃のカードを切るなか、82分になでしこジャパンはピンチを迎える。DFラインを突破され、ムン・ウンジュに決定機を作られるが、シュートは右のポストに当たる。しかし、続く85分に失点。左サイドを突破されると、中にいたチョン・ダビンが合わせ、韓国が1-1の同点に追いつく。
その後、両チームとも勝利を目指し激しい攻防が続くが、そのまま試合は終了。1-1の痛み分けで終わった。第3節(最終節)は16日に行われ、なでしこジャパンは中国女子代表と対戦。同じ勝ち点「4」で並ぶ中国に勝利すれば文句なしの大会3連覇が決定する。
【スコア】
なでしこジャパン 1-1 韓国女子代表
【得点者】
1-0 37分 成宮唯(なでしこジャパン)
1-1 85分 チョン・ダビン(韓国女子代表)
【スタメン】
なでしこジャパン(4-2-3-1)
GK:大熊茜
DF:山本柚月(64分:嶋田華)、高橋はな、石川璃音、浜田芽来(64分:矢形海優)
MF:菅野奏音、上野真実(HT:塩越柚歩)、愛川陽菜(81分 大澤春花)、成宮唯、中嶋淑乃
FW:吉田莉胡(75分:樋渡百花)
【動画】成宮唯が先制点!