今大会から32チーム制、4年に1度の開催に生まれ変わったクラブW杯。記念すべき初回大会のファイナルでは、2024-25シーズンのプレミアリーグを4位で終え、カンファレンスリーグ(ECL)ではタイトルを獲得したチェルシーと、リーグ・アン、クープ・ドゥ・フランス、トロフェ・デ・シャンピオン、チャンピオンズリーグ(CL)と獲得可能な全タイトルを手中に収めてきたPSGが相まみえた。
試合は序盤から良い入りを見せたチェルシーが、22分に先制に成功。スペイン代表GKロベルト・サンチェスからのロングフィードで素早く攻撃へ転じると、フランス代表DFマロ・ギュストからの落としを受けたパーマーが、左足で狙い澄ましたシュートを沈める。続く30分には、イングランド代表DFレヴィ・コルウィルからの長いボールで右サイドを抜け出したパーマーが、追い越す動きを見せたブラジル代表FWジョアン・ペドロを使うと見せかけて、見事なフェイクから左足でゴールネットを揺らした。さらに43分、ピッチ中央付近でボールを引き出したパーマーが持ち運び、スルーパスでJ・ペドロのゴールをお膳立て。前半で勝負を決めたチェルシーは、後半に入ってもPSGに付け入る隙を見せず、3-0でタイムアップ。この結果、チェルシーが新生クラブW杯のチャンピオンに輝いた。
試合後、パーマーは「当然の言葉かもしれないけど、本当に最高の気分だよ。とりわけ、試合前のタイミングでは、多くの人々が僕らのことを疑っていたからこそ、素晴らしい勝利になった。現状、世界最高と見られているチームに対して、僕らがこれほどまでに勇敢な戦いを見せられたのは、本当に喜ばしいことだよ」との言葉で、クラブW杯の優勝を喜んだ。
パーマー個人として見ると、“決勝に強い”データが示されている。
また、パーマーはエンツォ・マレスカ監督が用意した“PSG対策”を称賛。「監督は素晴らしいゲームプランを立ててくれた。彼はこの試合で、スペースがどこにあるかを知っていたんだ。僕はただただ、彼が寄せてくれた信頼に応え、ゴールを決めなければならなかった」と語ると、今後を見据えて、「彼はこのクラブで特別なものを築いている。より、重要なものをね。僕らは正しい方向に進んでいると感じているよ」と言葉を残した。
【ゴール動画】パーマー圧巻! 2G1Aと全ゴール関与、チェルシーを優勝へ導く