クラブW杯決勝が13日に行われ、チェルシーはパリ・サンジェルマン(PSG)に3-0で勝利し、新生クラブW杯の優勝を果たした。しかし、試合終了直後には両チームの選手たちが興奮して衝突する事態となり、それを収めようとする選手やスタッフなどで乱闘騒ぎとなった。
その中でPSGのルイス・エンリケ監督が、チェルシーのブラジル代表FWジョアン・ペドロの喉元あたりを小突いて、同選手が倒れ込むという光景が映し出されたことが話題となっている。
試合後の会見で、この出来事について聞かれたエンリケ監督は「試合終盤に起きたことは、誰もが避けられたはずのことだった。私は選手たちを引き離そうとしたが、緊張感が漂っていた」と振り返りながら、次のように続けた。
「全員が状況の悪化を防ぐべきだった。声を上げることに何の問題もない。試合後、非常に緊張が高まっていた。試合の緊張感から、全員が押し合いをしていた。(チェルシーのエンツォ・)マレスカ(監督)が選手たちを押し、彼らもマレスカを押しているのを見た。こうした状況は誰もが避けるべきだ。私がしたのは、選手たちを引き離すことだった」
なお、『アス』は今大会が終了したからといってエンリケ監督が処分を免れるわけではないことを指摘しており、FIFA(国際サッカー連盟)の規則では攻撃的な行為があった場合、一定期間ペナルティを科すことができることから、処罰の対象になる可能性があることが伝えられており、ほろ苦い幕切れとなってしまった。
【動画】J・ペドロを小突いたエンリケ監督