レアル・マドリードに所属するMFダニ・セバージョスが、自身の去就について語った。14日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。


「セバージョスのベティス復帰の噂は今に始まったことではない」と、『マルカ』は強調する。1996年8月7日生まれのダニ・セバージョスは現在28歳。ベティスのカンテラ出身でトップチームで活躍した後、2017年夏にレアル・マドリードに加入すると、以降はアーセナルへの2度のレンタル移籍を経験するなど、スター選手を擁する銀河系軍団において絶対的な主力に定着するには至らなかったが、確かなテクニックとパスセンス、そしてアンダルシア人らしい情熱さでチームを支え、ここまでクラブ公式戦通算192試合に出場している。

 そんなセバージョスだが、新シーズンより指揮を取るシャビ・アロンソ新監督の構想には、ほとんど入っていないという。事実、先に行われたFIFAクラブワールドカップ2025で、同指揮官は中盤の組み合わせを模索したなかで、MFアルダ・ギュレルやMFオーレリアン・チュアメニ、そしてMFフェデリコ・バルベルデを積極的に起用した一方で、セバージョスは出場した4試合すべてが途中からかつ、プレータイムは計70分と限定的だった。だからこそ、ベティスへの復帰の可能性が再熱しているのだ。

 しかし、2027年夏まで残している現行契約は、ベティスにとってクラブの財政状況を考えると移籍金支払いを困難にするもの。また、レアル・マドリードとしても、MFトニ・クロースとMFルカ・モドリッチが立て続けに退団した今、セバージョスほどの実力者が他にいないことを把握しており、現時点では選手側に構想外の通達をしていないとされる。

 そうしたなかで、バカンスのためにセビリア空港を訪れたセバージョスは、待ち受けていた報道陣に対して、「長いシーズンを終えて、ようやくバカンスを迎えられた。すべてが順調だよ」と口にした。そして、「去就は重要なテーマだけど、数週間後に話し合うことになるだろう」とした上で、「ベティスは僕の故郷であり、これからもずっとそうあり続ける。その扉が、常に開いているといいね。
まだ、彼らとは話していないけど、僕たちはすべてにオープンなんだ」と告白している。

 かつて、「もう何年も離れているけど、試合は全部見ているし、今でも付き合いのあるチームメイトには頑張って欲しいと思っている」と恋慕する“古巣”について語ったセバージョス。今夏こそ、生粋のベティコは、思い続ける『ベニート・ビジャマリン』に戻ってくるのだろうか。
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