スクデット獲得と2度のチャンピオンズリーグ(CL)決勝に導くなど手腕を発揮したシモーネ・インザーギ前監督(現:アル・ヒラル)が退任し、クラブOBのクリスティアン・キヴ監督の下で再出発することとなったインテル。今夏には攻撃陣の拡充に力を入れており、ブラジル人FWルイス・エンリケとU-21フランス代表FWアンジェ・ヨアン・ボニーを獲得したほか、ポーランド代表MFニコロ・ザレフスキの完全移籍移行も発表した。
そんなインテルだが、現在はセリエA屈指のアタッカーを獲得するべく動いている模様。報道によると、すでにアタランタとのクラブ間交渉が進行中であり、最初のオファーとして4000万ユーロ(約69億円)が提示されたとのこと。しかし、アタランタはルックマンの移籍金として5000万ユーロ(約86億円)を要求しているため、未だ合意には至っていないようだ。一方、選手本人には年俸400万ユーロ(約6億9000万円)の5年契約という条件を提示し、個人合意まで漕ぎ着けているという。
移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、ルックマンは今夏の移籍を希望しているものの、アタランタは5000万ユーロ(約86億円)を要求する姿勢を崩していないと伝えている。
現在27歳のルックマンはチャールトンの下部組織出身で、2015-16シーズンにトップチームデビューを飾った。その後はエヴァートン、ライプツィヒ、フルアム、レスターを渡り歩き、2022年夏にアタランタへ完全移籍加入。セリエAでは3年連続で二桁ゴールを記録し、2023-24シーズンにはヨーロッパリーグ(EL)制覇に大きく貢献するなど輝きを放っており、クラブでの通算成績は公式戦118試合出場52ゴール25アシストとなっている。
今夏にはアトレティコ・マドリードやナポリからの関心も明らかになっているルックマンだが、インテル移籍は実現するのだろうか。今後の動向に注目が集まる。