18日、INAC神戸レオネッサが2025/26シーズンの新体制発表会見を行った。

 第一部では新ユニフォームを発表。
キャプテンのDF三宅史織と、クラブ一筋で在籍17年目を迎えたFW髙瀬愛実が登壇した。INACレッドを基調に、差し色には2020年以来というイエローが採用されたユニフォームに袖をとおした2人は、「シンプルでカッコいい」と声を揃えた。髙瀬は「イエローには懐かしさを感じる。WEリーグになってからイエローが入るのは初めてだし、これを着て試合に出るのが楽しみ」と期待感を口にした。

 続いて、新加入のFW吉田莉胡(ちふれASエルフェン埼玉から移籍)、FW道上彩花(アルビレックス新潟レディースから移籍)、MF大熊環(ジェフ千葉レディースから移籍)、GK戸梶有野里、MF箕輪千慧(ともにRB大宮アルディージャWOMENへの期限付き移籍から復帰)の5選手と宮本ともみ新監督が登壇。スローガン『ignition』が発表された。「点火」、「発火」、「燃焼」という意味を持ち、宮本新監督自らがスローガンに込めた思いを説明する。

「選手、スタッフ、一人ひとりが勝利に対して心の火をともしてほしい。選手がお互いの炎を見て、さらに自分の炎を燃やすことになり、チームとしての炎がさらに大きくなる。私たちの試合を見た観客の方々、その方たちの思い、気持ちもどんどん燃え上がり、私たちのチームを中心にその炎がどんどん広がっていってもらいたい。そういった願いを込めて、『ignition』というスローガンにしました」

 INAC神戸はWEリーグ初年度の2021/22シーズンにリーグ優勝を果たしたものの、その後は3シーズン連続で2位と悔しさを募らせている。それだけに、キャプテンの三宅は、「今シーズンは本当にみんなでリーグを獲りたいと思っている。
リーグだけではなく獲れるタイトルは全部獲るという覚悟のもとやっていきたい」と熱い思いを明かす。

 8月10日の開幕戦ではいきなり昨シーズンの女王、日テレ・東京ヴェルディベレーザと激突。女王奪還のためには、「絶対に落とせない試合になる」(三宅)が、果たして新生INAC神戸はどのような戦いを見せるのか。WEリーグ全体を占うビッグマッチに、大きな注目が集まる。
編集部おすすめ