ナポリは18日、ウディネーゼからイタリア代表FWロレンツォ・ルッカがレンタル移籍加入することを発表した。

 レンタル移籍期間は2026年6月30日までの1年間。
ナポリはレンタル移籍契約に買い取り義務が付随していることも発表。買い取り金額等の詳細は明かされていないものの、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、900万ユーロ(約16億円)のレンタル料と、買い取り時には2600万ユーロ(約45億円)の移籍金が発生。これにボーナスの500万ユーロ(約8億円)を加えた計4000万ユーロ(約69億円)のパッケージになったという。レンタル期間も含めて、2030年6月30日までの5年契約を締結するようだ。

 現在24歳のルッカは、204cmと長身のストライカー。これまでにパレルモ、ピサ、アヤックス等でプレーした経歴を誇り、2023年夏にピサからウディネーゼへレンタル移籍加入。2023-24シーズンはウディネーゼで公式戦39試合出場9ゴール4アシストを記録し、シーズン終了後には完全移籍へ移行した。ウディネーゼでの2年目となった2024-25シーズンは、公式戦36試合のピッチに立ち、14ゴール2アシストをマーク。ストライカーとしての才能を開花させ、昨年10月にはイタリア代表デビューも飾った。

 イタリアメディア『スカイ』によると、そんなルッカに対しては、ミランやアタランタなど国内の強豪からも熱視線が送られていたという。最終的には、2024-25シーズンのセリエAで2年ぶり通算4度目のスクデットを獲得したナポリが新天地に決定。ナポリはリヴァプールに所属するウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスの獲得も噂されていたが、同選手ではなく、ルッカにターゲットを切り替えていた。


 ナポリは今夏の移籍市場において、マンチェスター・シティを退団したベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネを筆頭に、ルッカを含めて5名の新戦力を獲得している。前日の17日にはPSVからオランダ代表FWノア・ラングの完全移籍加入も伝えており、連日の攻撃陣補強が決定。なお、『スカイ』等複数のメディアによると、ナポリはボローニャに所属するオランダ人DFサム・ブーケマの獲得も間近となっており、既に同選手はナポリでのメディカルチェックが完了した模様。アントニオ・コンテ監督に率いられるチームは、着実に戦力を強化し、クラブ史上初のセリエA連覇とチャンピオンズリーグ(CL)での躍進を狙う。


【ハイライト動画】ルッカでもウディネーゼでのラストゲームでもきっちり得点




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