現在34歳のL・バスケスは16歳だった2007年夏、レアル・マドリードのカンテラ(育成組織)に入団。トップチームでは出番を得ることができず、2014年夏にエスパニョールへレンタル移籍へ出ると、同クラブでの活躍が認められ、完全移籍移行後に買い戻しオプションが行使される形でレアル・マドリード帰還を果たした。2015年9月に念願のトップチームデビューを飾ると、主戦場の右ウイングだけでなく、近年では右サイドバックとしても新境地を開拓。公式戦通算402試合出場38ゴール73アシスト、獲得タイトル総数「23」と華々しい数字を残し、今夏限りで退団することが明かされていた。
そんなL・バスケスは今月17日、『シウダード・レアル・マドリード』にて退団セレモニーを実施。フリーとなったことで、L・バスケスに対して関心を示すクラブも増えてきており、中でも本腰を入れて接触しているのはベシクタシュだという。
ベシクタシュは2024-25シーズンのスュペル・リグ(トルコ1部リーグ)を4位で終え、新シーズンのヨーロッパリーグ(EL)予選出場権こそ手にしたものの、4年ぶりの覇権奪還とはならなかった。2025-26シーズンに向けて、今夏にはローマから元イングランド代表FWタミー・アブラハム、ベンフィカから元ポルトガル代表MFジョアン・マリオ、同じくベンフィカからトルコ代表MFオルクン・コクチュらの実力者を迎え入れているが、補強ターゲットとなっていた右サイドバックについては、未だ新戦力が加わっていない。
当初、ベシクタシュは2024-25シーズンまでフェネルバフチェでプレーしていたナイジェリア代表DFブライト・オサイ・サミュエルの獲得に近づいていたものの、最終的に同選手はバーミンガムへの移籍を決断。続いて、今夏にサウサンプトンを退団した元イングランド代表DFカイル・ウォーカー・ピータースの加入で合意に達していたが、こちらも土壇場で破談した。
ベシクタシュのセルダル・アダリ会長はL・バスケス獲得に対して前向きな姿勢を見せており、既に選手の元には獲得の打診が届いているという。現在、L・バスケスは家族や代理人とともに、ベシクタシュ行きを検討中とのこと。
果たして、これまでのキャリアのほとんどをレアル・マドリードで過ごしてきたL・バスケス。新たな一歩を踏み出す地は、トルコとなるのだろうか。
【動画】L・バスケス、レアル・マドリードでの日々