リヴァプールとアスレティック・ビルバオによる、ダブルヘッダー形式のプレシーズンマッチが4日に行われると、先月に急死したディオゴ・ジョッタ氏を追悼する時間も設けられた。

 4日に『アンフィールド』にて行われた、リヴァプールとアスレティック・ビルバオによるダブルヘッダー形式のプレシーズンマッチ。
先月3日に交通事故により28歳でこの世を去ったディオゴ・ジョッタ氏を偲び、試合前には両クラブの関係者(リヴァプールはOBのフィル・トンプソン氏、アスレティック・ビルバオは会長のホン・ウリアルテ氏)が供花を手向けると、生前に着用した番号であり、今や永久欠番となった『20』にちなんで、20分を迎えたタイミングで試合を一時中断して両チームの選手とスタッフ、審判とサポーターが拍手を捧げた。

 またスペイン紙『マルカ』よると、アルネ・スロット監督は、ジョッタ氏の一件を通して、フットボール界全体の結束力を改めて実感したことを明かしたようだ。日本と香港を回ったアジアツアーを始めとする、これまでのプレシーズンマッチと、同氏が亡くなってから最初の『アンフィールド』での実戦となったアスレティック・ビルバオ戦においても、多くの愛情が示されたわけだが、同指揮官は「ディオゴの死は、我々に大きな衝撃を与えた。そのなかで最も重要だったことは、フットボール界、そしてもちろん、リヴァプールのコミュニティが示した愛と配慮だ」とした上で、「アンフィールド、AXAトレーニングセンター、プレストン・ノース・エンド、そして香港と日本での最近のツアーにおいて、ディオゴが私たち全員にとってどれほど大切だったのかを、そして私たちのファンがどれほど結束しているのかを実感することができた」と振り返っている。

 なお試合は、リヴァプールが1本目を4-1で、MF遠藤航が出場した2本目を3-2で制している。


【追悼】20分に『アンフィールド』が偲ぶ



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