東京ヴェルディは6日、DF綱島悠斗がロイヤル・アントワープに完全移籍加入することを発表した。

 4日に海外移籍を前提とした準備のため、チームを離脱することが発表されていた綱島だが、新天地はジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部リーグ)のロイヤル・アントワープに決定。
契約期間は2028年6月30日までの3年間となっている。なお、ロイヤル・アントワープにはGK野澤大志ブランドンも在籍。クラブ通算では三好康児(現:ボーフム)、野澤に次ぐ3人目の日本人選手となった。

 8月15日に25歳の誕生日を迎える綱島は、東京Vの育成組織出身で、国士舘大学を経て、2023年から東京Vに加入。元々は守備的MFで起用されることが多かったが、センターバックへのコンバートで不動のレギュラーに定着した。今季はサスペンションによる出場停止1試合を除き、明治安田J1リーグで23試合に先発出場している。また、7月に行われた東アジアE-1サッカー選手権で日本代表デビューを飾っていた。

 海外移籍が決まった綱島は東京Vのクラブ公式サイトを通じて次のようなコメントを発表している。

「このたび、ベルギーのロイヤル アントワープFCに完全移籍することになりました。しっかり挨拶ができずに、このような報告になってしまい申し訳ありません」

「僕が1番伝えたいことは感謝の気持ちです。チームとしては難しいシーズンとなっている中、オファーをいただいた時は正直即答することができませんでした。そんな中、中村社長や城福監督、全てのヴェルディスタッフの方々が背中を押して、快く送り出してくれました。
チームの目標より個人の野心を優先させてしまって申し訳ありません」

「2023シーズンから東京ヴェルディに加入して2年半が経ち、目標にしていたヨーロッパ移籍を実現することができましたが、その道中はとてつもなく辛い経験をしました」

「そんな中、熱心にご指導してくださった城福監督やコーチングスタッフの方々、常に体のケアをしてくださったメディカルスタッフの方々、誰よりも遅くまで仕事をして誰よりも早く来てサポートしてくださったマネージャーやエキップメントマネージャーの方々、そしてどんなに辛い時でもかっこいい背中を見せ続けてくれて、僕が落ち込んでいる時に声をかけてくれて、もっとやらないとなと思わせてくれた最高のチームメイト、毎試合全力で応援してパワーを選手にたくさん与えてくださる最高なファン・サポーターの方々、本当にたくさんの人に支えてもらっていることを実感しています」

「プロキャリア1年目を東京ヴェルディでプレーできたこと、本当に良かったと思います。ヴェルディではなかったら今の自分はいなかったと思います。だからこそ、東京ヴェルディに関わる全ての人に感謝しています」

「僕が愛する『東京ヴェルディ』を離れることに凄く寂しさや悲しみがありますが、僕の野心を達成するには、このタイミングを逃すことはできないと思いました。来年のワールドカップ、その先のプレミアリーグで活躍するという目標を必ず達成するために、強い覚悟と責任感を持ち、ヴェルディサポーターの強い期待があるということを受け止め、ヴェルディに関わる全ての人に幸せを届けられるように、またヴェルディの価値を高められるように頑張ります!!」

「皆さんの力がとても選手にパワーを与えています。これからも、東京ヴェルディに大きなパワーを与えてください。そして、城福監督と選手たちと共に超野心的な目標を達成してください。皆さんなら絶対に達成できる! 頑張れ! 僕も野心に向かって一歩ずつ歩んで行きます!!! また、皆さんに会える日を楽しみにしています! 行ってきます! 緑のハート」
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