アメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)のバンクーバー・ホワイトキャップスは6日、バイエルンを退団した元ドイツ代表FWトーマス・ミュラーの加入を正式発表した。

 現在35歳のミュラーは、2000年に10歳でバイエルンの下部組織に入団。
その後は各カテゴリーで結果を残し続け、2008年8月にトップチームデビューを果たした。以降もバイエルン一筋でキャリアを積み重ね、歴代最多となる公式戦756試合に出場しながら250ゴール276アシストを記録。13度のブンデスリーガ制覇や2度のチャンピオンズリーグ優勝など、合計32個のタイトル獲得に貢献した。

 そんなミュラーだが、今年4月にシーズン終了後の退団が発表され。今夏にアメリカで開催されたFIFAクラブワールドカップ2025の準々決勝パリ・サンジェルマン戦がバイエルンでのラストマッチとなった。同クラブでの役割を終えたミュラーに対しては、当初よりMLSからの関心が噂されており、GK高丘陽平が所属するホワイトキャップスへの加入が決まった。

 クラブの発表によると、契約期間は2025シーズン終了までの半年間。さらに、2026シーズンを指定選手としてプレーするオプションが付帯し、背番号は13番と発表されている。なお、ミュラーは国際移籍証明書(ITC)、ビザ、労働許可証の取得が完了次第、正式にチームに登録される予定だ。

 ホワイトキャップスへの加入が決まったミュラーは、クラブ公式サイトで以下の通り意気込みを示している。

「バンクーバーでこのチームをチャンピオンに導くために貢献するのが楽しみだ。街について素晴らしい評判を聞いているが、何よりもまず勝つためにやってきた。
アクセル・シュスターCEOやイェスパー・セーレンセン監督と素晴らしい会話ができたし、今はサポーターの前でプレーするのが待ちきれません。プレーオフに向けて、BCプレイス(ホワイトキャップスのホームスタジアム)に集まってくれるファンの皆さんに会えるのが楽しみだ」
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