ラ・リーガのバルセロナが、ドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンのキャプテン剥奪を検討しているようだ。6日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。


 現在33歳のテア・シュテーゲンは、2014年5月にボルシアMGからバルセロナへと完全移籍。2016-17シーズンからは正守護神に定着し、ここまで公式戦通算422試合に出場してきた。しかし、キャプテンに就任して迎えた昨年9月に右ひざ膝蓋腱完全断裂の重傷を負い、長期離脱を余儀なくされてしまう。昨シーズン終盤に復帰を果たしたものの、バルセロナは今夏の移籍市場でスペイン人GKジョアン・ガルシアを獲得。さらに、元ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーとの契約を2027年夏まで延長したことで、その去就に大きな注目が集まっている。

 そうしたなか、先月29日に腰の手術を実施したテア・シュテーゲン。当初、同選手は手術を決断した際、SNS上で復帰までの期間を3カ月と説明していた。だが、バルセロナは負傷と手術に関する報告書をラ・リーガ医療委員会に提出するための同意書に署名するよう求めたものの、テア・シュテーゲンはこれを拒否。回復までに4カ月以上を要すると判断された場合、同選手の給与を減額することで、サラリーキャップの規定に反することなくGKガルシアの選手登録を行える見込みだったが、現時点でクラブ側の計画は頓挫している。

 『ムンド・デポルティーボ』によると、テア・シュテーゲンの行為にバルセロナの首脳陣が怒りを爆発させている模様。懲戒手続きに加え、キャプテンの座から剥奪することを検討しているという。一方、カタルーニャのテレビ局『TV3』は、「クラブの指示により、ハンジ・フリック監督がすでにキャプテンマークを剥奪した」と報じていたが、『ムンド・デポルティーボ』は最終決定には至っていないと報道。
そのうえで、7日のチーム再始動時にフリック監督と話し合いが行われる予定と指摘した。
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