懲戒手続きの開始に伴い、問題が最終的に解決されるまでテア・シュテーゲンからキャプテンの座を一時的に剥奪することも決定。
テア・シュテーゲンは先月末に腰部の手術を実施。バルセロナは負傷と手術に関する報告書をラ・リーガに提出するため、同意書への署名を求めたが同選手によって拒否されたことが明らかになっている。スペイン紙『マルカ』によると、テア・シュテーゲンのこの行動がクラブの利益を損ねる可能性があると判断されたことで、懲戒手続き開始に至ったようだ。
負傷に関する報告書を受理したラ・リーガによって4カ月間以上の離脱を要すると判断された場合には、その選手の給与を削減することで新たな選手の登録が可能となる。サラリーキャップの超過に伴う選手登録問題を抱えているバルセロナは、この特例措置を利用してスペイン人GKジョアン・ガルシアら新戦力を登録しようと考えていた模様だが、離脱期間を3カ月間と発表しているテア・シュテーゲンが同意書への署名を拒否したことで、思惑が外れた形となっている。
現在33歳のテア・シュテーゲンは2014年夏にボルシアMGからバルセロナへ加入し、ここまで公式戦通算422試合に出場。2016年夏に元チリ代表GKクラウディオ・ブラボ氏が退団してからは絶対的守護神として君臨し、数々のタイトル獲得に貢献している。しかし、キャプテンに就任して迎えた昨シーズンは9月に負った右ひざ膝蓋腱完全断裂によって長期離脱を余儀なくされ、公式戦9試合の出場に留まった。
離脱期間中に元ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーが躍動し、今夏にJ・ガルシアが加入したことで、ハンジ・フリック監督率いるチームでの序列は低下。バルセロナは今夏の移籍市場での放出も視野に入れていると報じられている。