マンチェスター・ユナイテッドは9月1日、ロイヤル・アントワープからベルギー代表GKセンヌ・ラメンスを完全移籍で獲得したことを発表した。

 イギリスメディア『スカイ』によると、移籍金約1820万ポンド(約36億円)で両クラブが合意したとのこと。
マンチェスター・ユナイテッドは、ラメンスが2030年6月30日までの5年契約にサインしたと発表している。

 ラメンスは現在23歳の若手守護神。193cmの恵まれた体格を誇り、クラブ・ブルッヘの下部組織からトップチームに昇格。2023年7月からロイヤル・アントワープでプレーしている。

 加入1年目は出番がなかったが、2024ー25シーズンはリーグ戦30試合に出場するなど、公式戦44試合でゴールを守りベルギー代表にも初招集。今シーズンからは日本代表GK野澤大志ブランドンが加入した中で、プロ・リーグで開幕から4試合に出場。しかし、直近2試合を欠場しており、移籍の可能性が噂されていた。

 マンチェスター・ユナイテッドは、アルタイ・バユンドゥル、アンドレ・オナナ、トム・ヒートンがGK陣を構成しているものの、開幕3試合でゴールを守ったバユンドゥルは4失点を喫しており、守備陣との連携に不安を見せるなど、不安定なパフォーマンスを見せていた。

 アストン・ヴィラのアルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスの獲得も検討していたマンチェスター・ユナイテッドだが、年齢も含めてチームを前進させるのはラメンスと判断したとのこと。ベンジャミン・シェシュコ、マテウス・クーニャ、ブライアン・ムベウモ、ディエゴ・レオンに続いて今夏5人目の新戦力となった。

 マンチェスター・ユナイテッド加入が決まったラメンスは、クラブ公式サイトを通じて以下のようにコメントしている。

「マンチェスター・ユナイテッドに加入できることを本当に誇りに思う。
夢が叶った瞬間だ。ここ数年は素晴らしい旅路だったが、今は信じられないような目的地にたどり着き、同時に特別な物語の始まりになることを願っている」

「ここには前向きな雰囲気が生まれているのを感じるし、これから数年間でクラブに大きな影響を与えられると確信している。チームメイトと知り合い、ルベン(・アモリム監督)やコーチングスタッフと一緒に仕事を始めるのが待ちきれない。このクラブは成長を続け、このエキサイティングなチームと共に前進し、僕のキャリアの目標を達成するための完璧な場所だ」
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