バイエルンの名誉会長を務めるウリ・ヘーネス氏が、チェルシーからレンタル移籍で加入したセネガル代表FWニコラス・ジャクソンの買い取り義務条項は発生しないと語った。ドイツメディア『Sport1』が伝えている。


 当初は買い取りオプションのみが付随していた契約で合意していたものの、チェルシーに所属するU-21イングランド代表FWリアム・デラップが負傷したことで交渉は一時ストップとなると、再交渉の末に最終的にバイエルンはN・ジャクソンを特定の条件を満たした場合に発生する買い取り義務条項も付随したレンタル移籍で獲得することになった。

 なお、ドイツメディア『スカイスポーツ』によると、その契約内容は1420万ポンド(約28億円)のレンタル料に加え、一定の出場試合数を満たした場合に5625万ポンド(約112億円)の買い取り義務が発生する契約であることが伝えられている。

 当初のレンタル料は1300万ポンド(約26億円)とも報じられていたことから、交渉が一時ストップしたことはバイエルンにとってはより高額な条件でN・ジャクソンを獲得することになったが、バイエルンの名誉会長を務めるヘーネス氏は同選手が来夏に完全移籍に切り替わることがないとの見解を明かした。

「ローンの料金は1650万ユーロ(約29億円)ではない。選手と代理人が300万ユーロ(約5億円)を負担するから、残りは1350万ユーロ(約23億円)だ。そして、完全移籍になることは絶対にない。なぜなら、それが発生するのは先発で40試合に出場した場合に限られる。彼は絶対にそんなことができないだろう」
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