マンチェスター・ユナイテッドに所属するカメルーン代表GKアンドレ・オナナが、トルコへの移籍を決断したようだ。7日、イギリスメディア『BBC』や移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏などが伝えている。


 現在29歳のオナナは、バルセロナのカンテラで育成年代を過ごすと、2015年1月に加入したアヤックスで本格ブレイクを果たし、オランダの名門で合計6つのタイトル獲得。2022年夏にフリーでインテルに移籍し、コッパ・イタリア制覇やチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に大きく貢献した。

 この活躍からわずか1年でインテルを離れ、2023年夏にマンチェスター・ユナイテッドに加入した。しかし、同クラブでは不安定なパフォーマンスを見せており、2024-25シーズンにはルベン・アモリム監督からスタメンを外される機会もあるなど、公式戦通算102試合に出場しているものの、指揮官の信頼を勝ち取ることができず。2025-26シーズンが開幕してからはプレミアリーグで出場機会はなく、カラバオ・カップでの1試合出場のみにとどまっている。

 さらに、今夏の移籍市場でロイヤル・アントワープからベルギー代表GKセンヌ・ラメンスが完全移籍で加入したこともあり、マンチェスター・ユナイテッドはオナナの移籍先を模索。当初はガラタサライへの移籍が噂されていたものの、同クラブはトラブゾンスポルからトルコ代表GKウールジャン・チャクルを完全移籍で獲得したため、トラブゾンスポルがオナナの獲得に動いていることが明らかになっていた。

 すでにクラブ間では合意したことも報じられ、残すはオナナとの個人合意のみとなっていたなか、今回の報道によると、同選手もトラブゾンスポルへの移籍を受け入れた模様で、近日中に正式発表される見込みになっているという。

 なお、移籍形態は1年間のレンタル移籍となり、契約には買い取りオプションなどは付随せず。また、レンタル料も発生しない一方で、イギリス紙『デイリーメール』などによると、オナナは契約金とボーナスなどで年俸が倍になるようだ。
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